当主の奮闘 42 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

ブルームーン ・・・ ブルームーン ・・・

カズナリなりの気遣い ・・・ 調べろって事だよな



パソコンを開いて検索、検索 ・・・


何々 ・・・ 大気中の塵の影響により月が青く見える現象 


そもそもそんな事があるのか?


調べてみると火山の噴火とか隕石の落下時に発生するガスや塵の影響で

稀に月が青みがかって見えるらしい ・・・



だから何なの? ・・・ 何が関係してるんだ



パソコンをにらめっこしながら、唸り声をあげる


「う~ん どういう事?」

って、一人でぶつくさ言ってると



「どうしたんです?そんな変な声出されて

 もしかして、何か仕事に落ち度がありましたか?」


って、強張った顔でジュンが訊ねる



「嫌、仕事の事じゃない ・・・ ちょっと調べ物をしてた

 そうだ、ジュンはブルームーンって観た事ある?

 月が青いんだって ・・・ 月は黄色がかった白だよな ・・・」


そう訊ねると、少々呆れ気味な顔で



「あの、調べるならもう少し詳しく調べられてはどうです

 もう少し柔らかく考えた方が良いですよ

 事象だけが真実ではありませんから」



事象だけが真実じゃないって言うけど

月は存在してるんだし青くもない

現実でしょ ・・・ 怪訝な顔でジュンを見返すと



大きなため息をついて


「はあ~ ・・・ もう少し調べられたらどうです

 答えはあると思いますけど ・・・ 」


こいつも何か知ってる ・・・



「知ってるなら教えて」


そう言ってニッコリ笑うと



「甘えないで下さい、仕事に関係ない事に口を挟む気はありません

 それにここは仕事場です、私の邪魔はしないで下さい」


かなり冷たい言い方


カズナリもジュンもケチなんだから

恨めしそうに睨みつけると


「睨んでもダメです、そもそも … 

 なんでもありません ・・・ 問題がないようですから仕事に戻ります」


そう言って傍を離れようとするジュンを呼び止めて



「そう言えばサトシの居場所はわかった?

 有能な秘書なんだからもうわかってるんでしょ」


そう訊ねると、一瞬困った顔をして

すぐにcoolな決め顔に戻って



「殿下の所在は未だわかりません ・・・

 親父が一枚上手と言う事でしょうか、探り出せませんでした

 申し訳ありません」


そう言って頭を下げた

知ってるよ、お前が口が堅い事

誰にも頼るなって事だよね



「分かった ・・・ 仕事に戻ってくれ」



「もう一説あるみたいですよ ・・・ ブルームーン」

って小さい声でボソッと呟いて、自分の机に戻って行った





もう1説あるって ・・・・ どれどれ ・・・ あったこれの事か


 

一ヶ月に二回満月が来る

「Once in Blue Moon (めったにない現象)」

2~3年に1度しかない珍しい現象

そこから二度目の月をブルームーンって呼ぶらしい



その月を見ると幸せになるって言い伝えもある


どういう事 ・・・・ お袋はロマンティックだといった

カズナリは今月いっぱいで元に戻す


考えろ ・・・ 



読み進めると、今月の31日に二度目の満月が来る

時間まで書いてある

7月31日午後7時43分に満月になるって ・・・




つまりは ・・・ そう言う事なんだ




この日のこの時間に待ってるって事で良いんだよな ・・・・


 



日時は解けた間違いないと思う

後は場所だけ ・・・ 場所さえ分かれば

サトシに会える ・・・