【230】Sさんの思い出⑤ | 83white-84redblueのブログ(お仕置きの思い出)

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小学校・中学校時代の記憶を元に書いています。

続きです。

グループ分けの演奏でピアノ担当が決まらず、先生が指定した制限時間に
なりました。すると先生が私たちのグループに近づいてきました。

先生が「決まった?」と問うと誰も返事がでませんでした。
すると先生は「しっかりしなさい!!」と言って、先生のすぐ前に立っていたKさんの
お尻を平手でバシッ!と叩きました。

「痛い!」 
Kさんは予想もしていなかったタイミングで打たれて、びっくりした反応を示しました。

先生の左手にはドラムスティックの棒を持っていましたが、それは使わず平手で
叩きました。棒は使われず平手でしたが、結構大きな音がし、私も含めて
全員が打たれると覚悟したと思います。

しかし、何故か先生はKさん以外は叩かず
「仕方がないね。Sさんがピアノを演奏してくれるから、早く練習始めなさい」と
言うと立ち去っていきました。

グループ全員が「えっ?」と思って、Sさんを探すと、隣グループのメンバーだったSさんは
ピアノを弾いて練習していました。

「助かった!」と私たちのグループ全員そう思ったでしょう。

結局、Sさんは所属しているグループからの練習だけでなく、私たちのグループに
入って練習してくれました。そして、最後までじゃんけんに負けていたKさんと私は
リコーダーを担当することになりましたが、グループ内で同じ楽器を使ったのは
クラスで私たちだけになってしまいました。
正座やお尻叩きは免れましたが、練習中Kさんとは目が合い、ばつが悪かったです。

練習だけでなく、クラス全員の前で発表する本番でもSさんがピアノを弾いてくれて、
私たちのグループの演奏は無事に終わりました、

さて、音楽の授業が終わって、休み時間の間に全員教室に戻って次の授業が始まりました。

ここからは普段通り担任の先生による授業ですが、授業開始の直後、椅子を引く音が
聞こえました。私は「誰か忘れ物?」と思って顔を上げると、ピアノを弾いてくれた

Sさんが教室の前へ向かう姿が見えました。

次回に続きます。