はい、昨日に引き続き第二回も電撃で行きますよー。
「独創短編シリーズ 野崎まど劇場(どくそうたんぺんしりーず のざきまどげきじょう)」
著:野崎まど イラスト:森井しづき 出版:電撃文庫(アスキー・メディアワークス)
これも頭空っぽにして読める素敵な短編集。
何がすごいって、本の帯やカバーの紹介文に
「こんなのズルいよ!!面白すぎる!!」
――竹宮ゆゆこ(『とらドラ!』『ゴールデンタイム』著者)
「編集部の 正気を疑う 衝撃の 短編集が 登場!」
「この本を許せた時、君はひとつ大人になる――。」
なんて書いてあるんですよね。そりゃ宣伝だから多少大げさに……ってなるんだけど、これが意外と看板に偽りなし。
開いてみてまず驚くのはその量。連載15編、公式海賊本収録が1編、書き下ろし3編、没ネタ(編集のコメント付き)5編の計24編。しかも裏表紙とカバー裏にもがっつり掌編。すげぇ。
しかもそれが全部ハイクオリティ。とにかく笑わせに来てる感じが好印象。
ただ、野崎さんの書き方は読む人をかなり選ぶような気がする。「文章」を読みたい人よりも「娯楽」を楽しみたい人向け。基本的に視覚効果(イラストや図、記号の多用)と会話メインで構成されているので、読みやすいと言えばそうなんだけど……「小説」「文章」を読んでます!って感じはない。
そういうものを求める人には向かない一方で漫画とかアニメとか好きな人はかなり乗れる気がする。森井さんの美麗なイラストもあるし。というかホビーアニメ調もリアルタッチもおっさんも美少女もドット絵もこなせる森井さんすげぇ。
昨日紹介した入間さんほどではないけど、某少女漫画雑誌やら某多人数アイドルグループやらのパロディもある。そのへんを軽く理解しているとまた違った面白さがあるような(某アイドルに関しては詳しくないからわからないけど)。
と、ここまで書いて気がついたけど、この本、感想が「面白かった」と「すげぇ」しか湧いてこない。そんな感じの短編集、シリーズって書いてあるけどこれ一冊しか持ってない。
定価610円。どうでしょうか。