啖呵をきった俺。

過ぎていく9月


思い返しては後悔の毎日、
やっぱ突き放すんじゃなかった、とか



9月の末のある日
彼女からが来た。
貸している品物を返しに来るらしい。

会って、無言で俺に渡し、目も合わさずに去って行く亜由子。


なんだか全ての終わりを感じ、俺はとても虚ろな気分だった。

帰る気分にもなれず、出歩く。

深夜、突然

亜由子から着信、

躊躇ったが、通話。


実は、ソウタとの関係はもう終わらせたそうだ。

亜由子は先刻、俺に会った時、きちんと話したかったらしいが、
俺を目の前にして、言葉が出なかったらしい。


そして関係をもう一度やり直したいと。



亜由子は、俺が送ったあのの直後
行動を起こしていた、ソウタに別れを告げ、そして

何をいちばん失いたくないかを、一週間ずっと考えそして行動したらしい。
もどかしく過ぎていく9月、半ばになって。

色んな話しを聞いた。


ソウタとは、ちょくちょく会っているらしい。

彼女居ると知った上で。

だから、そのコトに付いて、少し真面目に話してみた。


海に行ったあの日、俺を誘ってくれたのは、

親友、ユウイチロウ。
主催は、絵里香ちゃん、そして彼女は現在ソウタと付き合っている。


だから、ユウイチロウの友達とその連れである、俺と亜由子はユウイチロウの紹介で海に遊びに行った訳だ。

じゃあ、その主催の絵里香の彼氏、ソウタが亜由子にちょっかいを出している事を知ってる俺は…
ユウイチロウに絵里香に少し、いや…けっこう気まずい。


もし、事が露見した場合、悪はソウタであり、知ってて会っている亜由子であり、知ってて言わない俺だ。


亜由子は俺のことを男として、見れないが大切な人だ、と言ってくれる。

矛盾してる。


亜由子が今、ソウタと会ってる事実は、

俺、ユウイチロウ、絵里香の面子を潰す行為だ。

その事を亜由子に話してみた。

『彼女が居ても私に手を出してくるような、男だからそんなヤツがどうなろうと関係無くない?』

そう、答えが返ってきた、

『じゃあそんなヤツに引っかかってんじゃねーよ、バレたら俺や、ユウイチロウの顔に泥を塗る事にもなるんだよ?』

聞き返してみたが、話しは平行線。


少し、俺は自分の発言力がもっと彼女に影響するんだと思い込み過ぎてたみたいだ。

がっかり、だ。


数日後、メールでの軽いやりとりの中に不審を感じた俺は、

とうとう、啖呵を切ってしまった。


『亜由子は俺の事大切だとか言うが、俺の言葉に耳を傾けないよな。
伝わってんのか不安だし届かないなら、俺は亜由子のやってることが許せないから、知ってて一緒には居られない
本気で語りかける人には本気で答えろよ、
じゃなきゃ、いつまでも本当の人間関係は築けないから
今の、ヌルい感じは俺は耐えられないから、これで最後のメールにする』

これを期に、亜由子と連絡を絶った。


すごく、すごく後悔しながら。
これは、後日談なのだが。

海に行ったあの日、亜由子は実際、ソウタに惹かれていたらしい。

ぶっちゃけ、俺が邪魔だったんだとにひひ


2人になろうとすると、視界に俺が、チラチラと。
んふふー、当時の俺が聞いたら絶望だったな~



…話は、戻る。




海からの告白失敗な、失恋の俺、だがしかし…

気まずい気分以上に諦める気は毛頭ない。

根拠は無いし、確率も低い、状況も悪い。
ただ、大好きだから自信は無駄に溢れ出る音符

マジKYな俺、9月に入っても、フレンドリーに彼女に近付く。

諦めない、ハートは折れ気味だが、行動力は維持してる。


そして、知った事実が有る。

海に行ったあの日、ソウタは本来、別の子を狙ってて、最近付き合いだしたらしい。





おい。

じゃあなんで亜由子に近付くんだ…

まあ、彼氏じゃない俺には強制はできないが。


ソウタの野郎…


だが、文句を言えば非モテのやっかみにしか聞こえないだろう。

冷静なフリで見守る負け組な俺。


ただな~

胸はかきむしられる思いだよ~ダウン