アドバイスは聞き分けること
日々の生活の中で、私たちは様々なアドバイスに出会います。
友人からの励まし、
専門家の提言、
または自己啓発書の一節。
中でも、「ポジティブに考えなよ!」という言葉は、しばしば私たちの耳に入ります。
この言葉は、多くの場合、善意に基づいて提供されますが、受け取る人によっては、必ずしも心地よいものではありません
人間の感情や心理状態は、非常に複雑であり、個々人の背景や経験、現在置かれている状況によって大きく異なるからです。
そのため、一般的なアドバイスがすべての人に対して同じように機能するわけではないのです。
例えば、
厳しい状況や大きな挑戦に直面しているときに「ポジティブに考なよ!」と言われることで、一時的には気持ちが軽くなるかもしれませんが、それが原因で現実逃避をしてしまい、問題に向き合うことを避ける結果になる場合もあります
このような状況では、
アドバイスを盲目的に受け入れるのではなく、自分自身の内面に目を向け、その時点で自分にとって何が最善かを考えることが重要です。
自分自身の感情や心理状態を理解し、それに基づいてアドバイスを選択し、取り入れるか否かを決めるべきなのです
一つの言葉が異なる影響をもたらす
「ポジティブに考えなよ!」というアドバイスは、一見すると万能の鍵のように思えます
しかし、
このアドバイスがすべての人にとって効果的であるとは限りません。
人によっては、この言葉が逆にプレッシャーとなり、不安やストレスを増大させることもあります。
#そもそもポジティブに考えられないから困っている
例えば、
楽観的な視点で物事を見ることが自然にできる人にとっては、ポジティブな思考はさらなる動機付けとなり、困難に立ち向かうエネルギーを提供します。
一方で、現実に直面するのが難しい時期にいる人にとっては、強制的にポジティブになるよう求められることが、その人の感情を無視したり、問題から目を逸らすことを強いる結果になりかねません
さらに、ネガティブな感情を無理に抑え込むことは、長期的に見て精神的な健康に悪影響を与える可能性があります。
#心の病気になるケースが少なくない
ネガティブな感情は、私たちが直面している問題や不満を認識するための重要なシグナルであり、それらを受け入れ、理解しようとすることが、自己成長や解決への第一歩となることもあります
このように、アドバイスに対する反応は、個人の性格、経験、現在の心理状態に深く依存しています。
そのため、自分や他人にアドバイスを提供する際には、その人の個々の状況や感情を考慮することが重要です。
また、自分自身にとって有益なアドバイスを選び取り、取り入れる方法を見つけるためには、自己認識と柔軟性が必要とされます
自分に合ったアドバイスの見つけ方
アドバイスは、多種多様であり、それをどのように取り入れるかは、最終的にはその人の判断に委ねられます。
自分自身に合ったアドバイスを見つけることは、内面を探る旅のようなものです
このプロセスを通じて、自分の感情や心理状態に対する深い理解に到達することができます。
1. 自己認識の強化
自分にとって何が最適かを見極める最初のステップは、自己認識を深めることです。
自分の感情、反応、思考パターンを観察し、それらがどのように現在の行動や決断に影響を与えているかを理解することが重要です。
日記をつける、瞑想をする、または信頼できる友人や専門家と話をすることで、このプロセスをサポートすることができます。
2. 多様な視点の探求
次に、様々なアドバイスや視点に触れることで、自分にとって有益なものを見つける試みをします。
これには、書籍やセミナー、または異なる背景を持つ人々との対話なども含まれます。
異なる視点に触れることで、自分の思考や信念に挑戦し、新しい洞察を得ることが可能になります。
3. 柔軟性と開放性
自分に合ったアドバイスを見つけるには、柔軟性と開放性が必要です。
一度に一つのアプローチや考え方に固執するのではなく、様々な方法を試し、その効果を自分の状況や感情に照らし合わせてみることが大切です
何かが自分に合わないと感じたら、勇気を持って新しいアプローチを試みる準備をすることが、成長への鍵となります。
自分に合ったアドバイスを見つける旅は、時には挑戦的かもしれませんが、自分自身の内面との対話を深める貴重な機会です。
この探求を通じて、自分自身の心の健康と成長に繋がる道を見つけ出すことができるのではないでしょうか?
自分自身の内面に耳を傾け、適切なサポートを求める勇気を
私たちが日々受けるアドバイスは、人生のさまざまな局面で道標となることがあります。
しかし、重要なのは、自分自身の内面に耳を傾け、自分の感情、思考、心理状態を深く理解することです。
そして、自分自身の声だけでなく、時には専門家の支援を求めることも、その過程の重要な一部となります。
自分に合った解決策やアドバイスを見つける過程は、単に自分との対話に留まらず、適切なサポートやアドバイスを提供できるカウンセラーや専門家に頼る選択肢もあります。
カウンセリングや心理療法は、自分自身の感情や心理状態を理解するための強力なツールです。
専門家は、個々の状況や感情に寄り添い、当事者に合ったアドバイスを提供することで、自己認識と精神的成長を促進します。
と言っても、一般的に言うアドバイスの意味とは少し違うかもしれません。
#心理に携わる人は原則アドバイスしない
自分の人生を振り返ってください。
誰かのアドバイスで人生が好転したことがありますか?
そもそも実践したこと自体も少なくないですか
人は、自分でできることであるアドバイスしか実行しません。
まさに「ポジティブに考えなよ!」ですね。
#できないから困っている
専門家はその方の特性に応じた話をします。
だかたこそ、カウンセラー等の専門家の意見が役に立つのです。
自分の内面に耳を傾け、必要に応じて専門家の助けを求めること
は、心の健康を保ち、充実した人生を送るための重要なステップです。
自分自身を信じること、
そして自分の感情や心理状態を最適に管理するために必要なサポートを受け入れる勇気を持つことが、自分自身の人生の幅を広げることになるんですよ
木村 浩志(きむら ひろし)
プロフィール
人材業界にて10年以上働く方の悩みをお伺いしてきました。
職務内で話を聴くことに限界を感じ、個人で2022年1月より「木村カウンセリングオフィス」として活動を開始。
「うつ病」や「双極性障害」の方が、
"心身ともに健康に働く"為の支援をさせて頂いております。
その為、キャリア・メンタル・環境・お金の知識を幅広く習得しています。
『所有資格』
国家資格 キャリアコンサルタント
メンタルケア心理士
米国NLP認定プラクティショナー
第一種衛生管理者
整理収納アドバイザー
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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