チックタック……




時計の音が鳴ってる




僕はここにいるのに




あなたは、気づいてくれないんだ。




寂しいよ




僕だけを見ていてよ…








3日間の出張から帰って来ると




ペットの春ちゃんは、




すっかり真っ暗モードに




なっていました。





「ねーね、ひどいよビックリマーク


どうしてボクを置いていっちゃったの?(´□`。)」






へ?




出張って言ったよね?




ま・さ・か……




『出張』の意味が分からなかったの? ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ






春ちゃんは、3日間私を待ち続け




一歩も外に出ていませんでした。

(名前をハチに変えようか? あせる







禁止していた私のベッドで




寝ていたらしく、




シーツも毛布もぐちゃぐちゃ。




作り置きしていたカレーも煮物も平らげ




冷蔵庫の中には




ミルミルとりんごと




おはぎだけが残っていました。






そしてキッチンのシンクには




洗い物の山。




そうです、




春ちゃんは




お料理するのは好きですが




お皿を洗うのは




苦手なのです。







「ねーねが…○×□※でっ、さびし☆△○※□だよ~ ビックリマーク あせる






春ちゃんは




いつも私の顔を見ると




さらにび~び~泣き出します。




困った癖なんです。






仕方ないので




いつものように、髪を洗ってあげて




ご機嫌取り。




今日は、トリートメントと




ヘッドマッサージまで




させられました (-""-;)







最近、婚約者とも別れ




仕事一筋な私。




疲れて家に帰ってくると




この手の掛かるペットの世話。




まったく何をやっているんだか……。




それでも、春ちゃんと離れることが出来ず




相変わらずの奇妙な共同生活。








「フンフン 音譜ねーね、抱っこ~ ラブラブ







そりゃあ、髪を洗ってもらって




君はご機嫌でしょーよ ビックリマーク




でもね、




ペットは抱っこしないの !!




「ちぇーーーーーーーっ ビックリマーク (。・ε・。)」






あ、でも春ちゃんは男の子




適度な運動も必要ね。




春ちゃん、




お散歩行く?






「わーーーーい 音譜お散歩行くんだよ アップ





外はすっかり春。




ぬるくて、まるい空気が




堅くなった気持ちも和らげてくれます。




大きな桜の木。




すっと風が吹くと




桜の花びらが舞い




春ちゃんの柔らかな髪が揺れました。











綺麗……




桜の中にいる春ちゃんの横顔に




つい見とれてしまいました。




そして、




油断してしまった…









「ん~~ ラブラブねーね、大好きだよ ドキドキ







まさかの、ペットの逆襲 ビックリマーク




うかつでした。






あまりの事に




私は呆然とその場に




立ち尽くしました。




口はダメって、あれほど言ったのに ビックリマーク






春ちゃんは、くしゃっと笑うと




遥か遠くまで走って行ってしまいました。




いつもだ




いつもこの笑顔のせいで




甘やかしてしまう。






皆様、




ペットは躾が肝心です。




どうか




お忘れなきよう……。