久しぶりに松本先輩に会った。
この先輩、私が会社に入社して初めて仕事を教えてくれた方である。
無茶苦茶コワい方なのである。
不良ではない。背丈も170cmくらいで、髪型はサラサラヘアーなのだが何かコワいのだ。
仕事は、すげーできる方である。現在、50代後半。ある程度の地位にも就いている。
この先輩、中国の北の方の会社に勤めている。もちろん、私と同じ会社である。
それが、今回、私の会社で発表会があったので来たのである。
忙しいですか?と聞くと「忙しいよ。朝、2時に起きて、会社までの13kmを走って行く」という。
なぜですか?健康の為ですか?と聞くと「前の夜に飲んだ酒が抜けない」という。
毎日、白酒(ばいちゅー)の53度、500mlを1本飲むというのだ。
白酒:アルコール度も、匂いもキツイお酒である。
本物の酒飲みである。
職場の中国スタッフの方と飲んでも、負けたことがないそうだ。
昔も強かったが、歳が増すほど、更に強くなっていると思う。
私が20代のころ、一緒に九州へ出張に行った。
先輩は、30代後半である。
先輩のポケットには、いつもの「トリス」の200ml瓶が入っている。
空港のロビーに座って一口。
飛行機に乗っては一口。
タクシーへ乗って一口。
本当にお酒が好きである。
毎年の健康診断では、全く問題がないとのこと。
たぶん、内臓が死んでいる事に、お医者さんも、本人も気付いてないのであろう。
今回、車で一緒に移動をした。
道の横に並んで咲いている花の名前をすらすら答える。そんな知識も豊富である。
隣に座った私は、ちょっと白酒の匂いを感じた。
あー、夕べの酒が抜けてないんだ、と思った。
それから2時間後、帰る時間になったので、それまでの資料を渡した。
先輩がカバンを開けると、白酒のポケットボトルが入っていた。
まずビックリしたのが、白酒のポケットボトルサイズがあること。
続いて、そのボトルが開封されていて半分になっていること。
もしかして、朝からチョコチョコ飲んでいたのか?
冷静に考えた。そうだ、前の晩に飲んだ残りだろと判断した。
それより、昨今、飲料などは飛行機に持ち込めない。
私は「松本さん、それ、飛行機に持ち込みできないですよ」と言った。
松本さん「大丈夫だよ。空港までには飲んじゃうから」
うぉーーー、朝からちょっとずつ飲んでたんだ~!
期待通りの方である。