お隣さんのコンビニには、時々、日本の食べ物が並ぶ。
チョコレートや飴玉などは、ちょくちょく有るが、カップ麺は、極まれである。
一つ300円以上のカップ麺を喜んで購入するのである。
日本に居るなら、「カップ麺?何それ~。それより、美味しいラーメン食べに行こうぜ!」と間違いなく言っている。
しかし、この街では、それは出来ない。
カップ麺は、自分でつくる料理と違い、お湯を注ぐだけなので、味に変化はない。
だから、とても懐かしく、美味しく感じるのだ。
休憩時間に、「昨日、赤いキツネが売ってたよ」と聞き、帰りに寄ってみるが、もう売り切れている。
みのもんたが昼番組にやっていた、おもいっきりテレビと同じ状態である。
「バナナダイエット」と放送されると、翌日にはバナナが売り切れである。
「納豆が良い」というと、夕方にはスーパーの陳列棚から納豆が消えたという。
「ダイエット」「健康」の響きに、日本人は弱い。
食べるだけで、楽~~~~~~~~に、痩せたり、健康になれると思ってしまうのだ。
そこゆくと、いまの私達は、「カップ麺で不健康になっても問題なし。とりあえず、一時でも美味しいものが食べたい」の精神である。
しかし、情報を入手したときには、もう遅い。
現地の方も、日本のカップ麺が美味しいことを知っている。
よって、日本人だけでなく、みんな購入する。
上海や、広州などの大きい街ならば、毎日、購入できるのであるが、残念ながら我が街はペケである。
日本のメーカーが作っている中国仕様の「さっぽろ一番」なども売っているが、味つけが、この国仕様である為、自分には合わない。
日本人は、やっぱり、日本のラーメンが好きである。
以前、こっちに住んでいるハセさんが、中国国内の通信販売で、日本の生ラーメンを購入した。
通販で、日本の生ラーメンを購入できることを発見したハセさんは、大喜びである。
すぐ、12個を依頼した。
無事、商品が到着!
味は、ばっちり!
しかし、、、、、、、、、、、、、、
1個は、1箱であり、12食分であった。
12個×12食=144食
もちろん、賞味期限までに食べきれない。
購入するとき、金額で、食数に気付かなかったの?
気づかないのである。
ハセさんは、ちょっと寂しいお頭(オツム)である。
それに加えて、中国バブルの真っさ中である。
金額を気にする前に、入手して、食べたときの味が気になってしまう。
結局、みんなに配ったのである。
しかし、お湯を注ぐだけのカップ麺とちがい、生めんは調理が必要である。
それが出来ない人もいる。
お湯を沸かして、注ぐまでが、調理の限界である。
その方は、結局、冷蔵庫の中で成仏して、人間様の口に入ることはなかった。
あーあ、である。
しかし、この事には、見えない寂しさがあると思う。
私がそうであるが、日本の食材の貴重さを身に染みて感じている。
ちょっと辛いとき、日本の食べ物を口にすると、なんとなくホッとする。
だから、食べたいけど、今は我慢できるから、とっておこう!とか思うのである。
日本から持ってきたレトルトカレーや、お菓子一つに対しても、大事に、本当に大事にしている。
6個入りのお菓子だったら、2つ食べて、残りは洗濯バサミで閉じて、冷蔵庫へ入れておく。
柿ピーなんかは、「誰か、遊びに来たときに一緒に食べよう、その方が、喜んでもらえるし、もっと美味しいかも!」と思う。
だから、食べずに消費期限が来てしまうことがある。
私は、3ヶ月を過ぎた袋入りのラーメンを今も大事に持っている。食べることは無いでしょうが。