自宅の断捨離と並行して、実家の片付けにも励んでいる飼い主である。
実家の方は、ずっとぼつぼつやってきた甲斐があり、ようやくあらかた目処がついたくらいにはなっていたが、今日は、いつでも片付けられるからと、手をつけずにいたところをやってきた。
対象物は、【父の世界】。
父にしか分からない、父の趣味的な【紙】がほとんど。
つまり申し訳ないが、飼い主にとってはどうでも良いものばかりだ。
一番多いのは、新聞の切り抜き。
興味のある記事は、必ず切り抜いて取って置いたようで、それに付随するメモなどと合わせると、けっこうな量がある。
その他にも、未使用の茶封筒、原稿用紙、ノート、様々なお知らせ、何かの下書き等々。
飼い主は、いつも通り淡々とごみ袋に詰めていく。
その中で、飼い主がふと手を止めたA4の封筒があった。
最近聞いたばかりの人の名前が書いてある。
渋沢栄一だ。
とりあえず捨てるのはやめて家に持ち帰り、中をあらためると。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240705/17/8350017/bc/1b/j/o1080081015459643207.jpg?caw=800)
これらはほんの一部だが、細かい切り抜きまで出せば、
「まあ、こんなにたくさん、よくも後生大事に。」
と飼い主が言う通り。
そして、次の飼い主のセリフも、ボクの予想通りだ。
「父よ。
このようなものではなく。
渋沢栄一の図柄のお札になるようなものを、残して欲しかった❕」
そうそう。
飼い主には渋沢栄一はまだ見ぬ人。
いや、この先会える可能性もない人かもなあ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240705/19/8350017/94/16/j/o1080081015459684134.jpg?caw=800)