自宅の断捨離と並行して、実家の片付けにも励んでいる飼い主である。




実家の方は、ずっとぼつぼつやってきた甲斐があり、ようやくあらかた目処がついたくらいにはなっていたが、今日は、いつでも片付けられるからと、手をつけずにいたところをやってきた。




対象物は、【父の世界】。

父にしか分からない、父の趣味的な【紙】がほとんど。

つまり申し訳ないが、飼い主にとってはどうでも良いものばかりだ。




一番多いのは、新聞の切り抜き。

興味のある記事は、必ず切り抜いて取って置いたようで、それに付随するメモなどと合わせると、けっこうな量がある。

その他にも、未使用の茶封筒、原稿用紙、ノート、様々なお知らせ、何かの下書き等々。

飼い主は、いつも通り淡々とごみ袋に詰めていく。




その中で、飼い主がふと手を止めたA4の封筒があった。

最近聞いたばかりの人の名前が書いてある。





渋沢栄一だ。




とりあえず捨てるのはやめて家に持ち帰り、中をあらためると。






これらはほんの一部だが、細かい切り抜きまで出せば、

「まあ、こんなにたくさん、よくも後生大事に。」

と飼い主が言う通り。







そして、次の飼い主のセリフも、ボクの予想通りだ。





「父よ。

このようなものではなく。

渋沢栄一の図柄のお札になるようなものを、残して欲しかった❕」ぼけー





そうそう。

飼い主には渋沢栄一はまだ見ぬ人。

いや、この先会える可能性もない人かもなあ。