ここは、高速道路のサービスエリアに付帯する施設だ。
外から入れる。
久しぶりに来たなあ。
ドッグランに近づいた。
中にいる黒柴の女の子が、歯を剥き出しにして、金網ごしにボクに吠えまくる。
飼い主は、その子のオーナーがリードを付けるまで、入らずに待っていた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231203/17/8350017/30/76/j/o1080081015372399285.jpg?caw=800)
ボクは、こちらからは一切吠えもせず攻撃姿勢も見せず。
ドッグランに入ったボク。
これにはボクしか写っていないが、小さな洋犬たちで、けっこう混んでいる。
チビたちは、せわしなく走り回っていて、ボクのようにじっとしていないから、なかなか写真に撮れないんだ。![ぶー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/054.png)
![ぶー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/054.png)
「ドッグランで、静止写真を撮れる方が、普通じゃない。」
飼い主はそう言うが、チビにまとわりつかれたら振り払うのも可愛そうだし、近づくなオーラを出してボクは我慢しているんだ。
それでなくても柴は、こういう場所では敬遠される。
犬ではなく、犬のオーナーにだ。
ちいちゃな犬に慣れている人には、柴はどこかしら、危ない敵なのかもしれない。
飼い主は、万一を考えて、リードを付けたまま、金網沿いに歩くだけにする。
ボクは、走らない。
ボクは、興奮しない。
「何のことはない、伊太郎は、他の犬には興味がないというより、遊び方を知らんのだ。」
いやいや。
ボクは、柴を代表して、賢く穏やかで凛々しい柴がいるという宣伝を引き受けているんだ。
怪我もなく、ボクと飼い主はドッグランを出ようとして。
「イタロー❗」
と呼ばれた気がした。
見たら、焦げ茶色のトイプードルが呼ばれていた。
良く聞くと、「コタロウ」だとわかった。
「日曜日は、犬の数が多いから油断できないわ。
まあ、誰もいない日に来ても、伊太郎が走り回るわけじゃないが。」![ぼけー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/060.png)
![ぼけー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/060.png)
遠目にドッグランを眺めて、ボクは30分あまりの滞在を終えた。