昨日の記事、【お墓の話】の続き。





飼い主が言う。


「実家のお墓に来ると、思う。
母が亡くなって3年だ。


こうした言葉に触れると、いつも思い出す英語表現がある。
前に一度、教えたと思うが。


母が亡くなって3年になる、というには、


1. My mother died three years ago.


2. Three years have passed since my mother died .


3. It has been three years since my mother died .


4. It is three years since my mother died .


これら4つは、もちろん同じ意味で、テストに出たらどれを書いても○だ。
しかし参考書によっては、これらは【別解】として載っていることもあり、模範解答はもう一つある。


5. My mother has been dead for three years .


英文法では、現在完了形の、状態の継続になる。


母は3年間亡くなった状態が続いている、ということ。
日本語では言わない発想だ。
だから私は、いつもこの考え方が面白いなあと思う。」


なるほど、3年間死んでいるわけだ。
そう考えれば、なんか、亡くなったという過去の時点と現在が切れずにいる感じですよね。


「亡くなった人を主語にしているから、余計に。
お墓に来て、この文を口ずさむのが好きだ。」ぼけー


実家は、曹洞宗でしたっけ?
経文ではなく、英文でも、まあ、気持ちがあればいいとは思いますけど。







こちらは、庭にある先代犬モンテのお墓。
飼い主が作った石板は、汚れが目立ち始めた。
そろそろ、新しいデザインのに作り変えるのではないか。


モンテは、7年間亡くなった状態か‥‥。


同じ犬仲間として思うに、犬は地上にいる時間が人間より圧倒的に短いから、そういう表現なら‥‥たとえ死んだ状態でも、モンテここにありという感じで‥‥そばにいるように思われ、偲ばれる時間が長くてありがたいと思いますよ。


飼い主。
ボクが先に亡くなっても、あの5番の英文を唱えてください。


「いや、いつまでも成仏しない感もあるから、フツーに、無生物主語であっさり言うわ。」


そういう人でしたか。