夏だなって思う。

のどかな田舎の夏は

うだるように暑く人が生きている。



きっとこんな日に、爆音と光線と灼熱を降り注いで多くの命を消したんだと思うんだ。

どんな解釈をしようと

あたしの血に

原爆の血が流れているのは事実だし

大量殺戮が行われたのも事実。

戦争なんて

何も生まない

何度もそう言われて育ってきた。

平和を願うのも

鶴を折り続けるのも

きっとそのせいだ。

『生きていてよかったそれを感じたくて。』

『この耳を閉ざしても聞こえる声がある。この心閉ざしても溢れる愛がある。』

何度も歌った歌。

鶴を十ずつ十寄せて

千をつくりて

灼熱にくべて

灰にする。

煙が天に届けば一つ願いは届くと

聞いたから。



生きている幸せ。

平和を願うのは

美しいものを守りたいと思うから。

あたしの血は

半分だけ長崎の血。