あたしの目は

もう光しか知覚できない。

その形も色も朧。

だけれども、

耳は

まだ音を見失わない。



まだ、まだ。

あたしは忘れたくないの、あたし自身を。

あたしはあたしらしくありたい。

涙はこぼれる。

あなたの名前を呼んだから。

幾年月を過ごした?

だから、

祝福の言葉で

あなたを

励ますよ。

おめでとう。

そして

ありがとう。

またここで会えるから、

頑張れって言って

泣いて、

あなたの手で頭を撫でられて

あたしはまた

走り出すから。



年月を経て

またあなたを愛することができるから。