しばらく・・・です!
きみ・・・どうしてましたか?!
ぼくは・・・どんどん、とうめいになっててるようにかんじてるんだ!?
・・・きみは???!!
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むかしむかし、みずうみのほとりに、カエルたちがくらしていました。
そのなかのあたまのいいカエルが、みんなのおうさまになりたいと
おもっていました。
でも「ぼくがおうさまになる」とはいえませんでした。
なぜなら、そのカエルはにんきがなかったからです。
そこであたまのいいカエルはかんがえました。
きしべのくさでおかねをつくって、
「ほら、こんなにべんりだよ」
と、ほかのカエルにすすめました。
なにしろ、なにをするのもおかねをはらえばすむんです。
めんどうがありません。
ためておくこともできます。
それでほかのカエルたちもおかねをつかいはじめるようになりました。
みんな
「もっとおかねがほしい」
とおもうようになりました。
おかねがあればどんなことでもできるとおもえたからです。
そのうちに、だんだんだんへんなことになってきました。
みずうみにはいるのも、えさをとるのも、おかねをはらわなければならなくなりました。
そのおかねはみんな、さいしょにおかねをつくったカエルのところにあつまるように
なっていたので、そのカエルはどんどんおかねもちになりました。
おうちをつくるのにも、もちろんおかねがいるようになりました。
それはとてもたかかったので、おかねもちのカエルから、おかねを
かりなければなりませんでした。
それをかえすためにカエルたちは、いままでのなんばいも
はたらかなければならなくなりました。
でもみんなじぶんのおうちがほしかったので、がまんしてはたらいていました。
むかしはみんなタダだったことなど、すっかりわすれていました。
そのうち、おかねもちのカエルはしんぱいになりました。
だれかがそのうち、このしくみにきがつくんじゃないかと。
それでちょっとかんがえて、きのはっぱと、みずうみのそこのこいしで、
きかいをつくりました。
そのはっぱにはなしかけると、みずうみにちいさなさざなみができて、
みずうみじゅうにひろがっていきます。
そしておなじきかいをもっていれば、みずうみのはんたいがわのカエルの
こえさえきくことができました。
「ほら、こんなにべんりだよ。じぶんのことをきくと、ともだちがみんなできいてくれるんだ。
それに、およいでいけないような、とおくのカエルたちとも、おともだちになれるんだよ」
なぜかこのきかいだけはタダでつかえました。
それでこのきかいは、あっというまに、みずうみじゅうのカエルたちにひろまりました。
おかねもちのカエルのおおきなおうちには、べつのきかいがあって、みずうみじゅうの
カエルがなにをはなしているのかを、ぬすみぎきすることができました。
これでおかねもちのカエルはちょっとあんしんしました。
ほんとうのことをいおうとするカエルがいたら、そのカエルからきかいを
とりあげればいいんです。
みずうみにしろいカエルがすんでいました。
そのカエルはほかのカエルたちにいいました。
おかねをもらわないで、タダでしごとをしてあげなさい。
ほかのカエルたちにほうししなさい。
みかえりをもとめてはいけません。
さいしょはみんなしんぱいでした。
「しごとをしておかねをもらわなかったら、いったいどうやってたべていけるんだろう」
でも、こころのきれいなカエルたちは、すなおにしろいカエルのことばにしたがいました。
するとどうでしょう。
タダでしごとをしてあげたカエルのところには、ほかのカエルたちがタダで
ひつようなものをもってきてくれるようになったのです。
これをみて、ほかのカエルたちもタダでしごとをするようになりました。
そういうカエルたちかふえていったので、だんだんおかねがはいってこなくなった
おかねもちのカエルはこまりました。
おかねをたくさんもっていても、なんのやくにもたたなくなったからです。
ふときがつくと、なかよくタダでほうししあっているカエルたちのからだは、
とうめいになっていきました。
でも、おかねもちのカエルのからだはまっくろになっていました。
からだはいつのまにか、こころのいろになっていたのです。
そのうちに、くさも、きも、いしも、みんなとうめいになっていきました。
ちきゅうがどんどんとうめいになってきたからです。
でも、おかねもちだったカエルはまっくろいままでした。
さいごにちきゅうは、カエルたちといっしょにどんどんうすくなって、とても
すてきなせかいへいってしまい、まっくろになったカエルは、わるいなかまたちと
いっしょに、うちゅうにとりのこされてしまいました。
そのとき、しろいカエルがかみさまのすがたをして・・・
くろいカエルたちのまえにあらわれました。
「かわいそうなカエルよ、おまえたちはこれから、じぶんのからだとおなじような、
まっくろいほしにうつりすんで、はじめからべんきょうをしなおすんじゃ。
うちゅうのしくみは『あい』だということをな」
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『愛のワルツ』