パーキンソンで介護中のお母さんを整形外科に連れていった後に、彼氏と某うどんやさんに寄り、テイクアウトでうどんと天ぷら、お稲荷が付いていたうち立てセットを買った。

揚げたての天ぷらと久しぶりのテイクアウトにウキウキして、家で食べる。
天ぷらは一口程度にカットして、分けて食べやすいようにした。
食べている最中にお母さんがむせ混み、背中を叩いていたらしていると、天ぷらが口から出てきた。
その後も喉がゴロゴロしていたが、本人に聞くと大丈夫というので、いつものむせ混みと思い、背中を叩いたり、寝かせる時も仰向けではなく、横にして様子を見ていた。
救急車を呼ぼうか、近くの夜間診療に連れていこうかとも悩んだが、夜間診療で骨が折れてないのに大げさだと怒られて、連れていっても大したことをしてもらえなかったことを思い出して行くのをためらってしまった。

翌日の朝も喉がゴロゴロしていたので、病院に連れていった。
耳鼻咽喉科で喉を見てもらうと、竹輪の天ぷらが出てきた。
詰まりも取れたし、安心して連れて帰ろうとしたが、内科の受診も勧められ、受診する。

血中酸素が著しく下がっており、酸素マスクをされて、様子を見てもらうと、緊急入院と言われた。
お母さんの様態は危険な状態と言われ、緊急入院をやむを得なく了承した。
お母さんはパーキンソンであまり話を普段もしないし、リアクションも少ないのが災いし、意識はあるのに意識レベルがないと判断されてしまい、入院してもすぐに退院出来ず、長期の可能性も考えてほしいと説明を受ける。
お母さんは普段からリアクションも少ないが、今も意識はしっかりしていると告げた。

その病院は近所で一番大きな病院ではあるが、評判が良くないので、入院したら戻ってこない可能性もあると思い、明日退院したいことを入院手続きの看護婦さんに伝えて、まずはお母さんの部屋に行く。
コロナ渦で、面会が一回5分を三回に制限されていた。

お母さんに「ごめんね。誤嚥性肺炎だって、今日は入院だけど明日帰れるようにするからね」と、話した。
酸素マスクをしたお母さんは、頷いてくれて、彼氏と私とお母さんは手を握りあった。

その日は衣服を運んだり、薬の説明をしたり、1日三回5分の面会時間を使いきり、呆然として家に帰る。
お母さんのいない部屋で2人過ごすのは初めてで、病室にいるお母さんを思うと、とても不安な気持ちで悲しくなった。