パーキンソン症候群で介護中のお母さんの入れ歯を歯磨きの時に取り外していた。
入れ歯を支えている歯がユラユラ。
抜けないか心配になり、歯を詳しく見せて貰おうとするが、声かけしても口の中を見せてくれず、きっちりと口が閉じている。
無理やりこじ開けるのは良くないと思い、何度か口を開けて欲しいと頼み込んでみるが、お母さんは目を閉じ、口も閉じたままで拒み続ける。
やむを得ず、その日はそのまま寝させてしまい、近日中に歯医者に連れて行くよと肩をポンポンすると、お母さんは小さく頷いた。
起床して、入れ歯を入れる時にびっくりした。
昨晩、揺れていたはずの歯がなくなっていた。
お母さんに揺れていた歯がないことを告げると、また目を閉じて、知らない、分からないと首を横に振っていた。
寝ている時に抜けて、飲み込んでしまったようだ。
喉につまらなくて良かった。
上手に飲み込んでくれて、良かった。
と、同時に昨晩のうちに、無理やりにでも歯の様子を見せてもらって、抜いてあげてれば危ない思いをさせなくて良かったのにと反省した。
抜けた歯は、入れ歯を支えているバネを引っかけている歯でもあったので、入れ歯がぐらついていた。
歯医者に連れて行ったら、再度入れ歯を作り直すように言われた。
通院が増えるなぁと少しがっかりしたが、食べることは大事なので新しくしっかりとした入れ歯になることでお母さんの食事が楽しい時間になると良いと思った。