還暦を超えたのが「あれは3年前」となってきました。この機会に、個人的な振り返りをして、現代人にとって還暦=60歳はどんな年頃か?を考えられたらと思います。

画像は、京都御苑九条邸跡池の百日紅です。(2025年8月7日撮影)

 

私は、56歳で介護老人保健施設の介護士を退職し、半年後に地域包括支援センターの相談員として再就職しました。もちろん法人が異なりますので、職場の文化の違いになかなか慣れませんでしたが、仕事そのものは前職の経験を生かしたものでした。そして、60歳になった年度末に定年を迎え、同じ仕事で嘱託として再雇用された訳です。このような形態は、一般の会社でも起こることだと思います。

 

嘱託として再スタートした時の感想は「まだまだやれる」でした。むしろ、「頭脳的には一番冴えわたっているのでは」と勘違いするほどでした。他の職員が困っていることを聞くと、これまで以上に俯瞰的に見えて、アドバイスに軽快?さを感じるほどでした。ほんの少しですが、仕事量にも配慮がされて、順調な出発だったと記憶しています。

画像は、同日の同場所。花びらが池にいっぱい!

 

私の「冴え」を他の職員も気づくのか、それよりも増して、相談事が多くなった気がします。私も、定年前は「聞いた職員が考えて答えを出せるように」と意識していましたが、だんだんとその意識も薄れて、自分が考えた答えらしきものを言うようになってきました。今の法人では、「自身の成長目標」を毎年書いて面接していたのが、嘱託になるとなくなったこともあります。

 

やがて、Aさんには聞かれて答えて解決していたことが、Bさんは聞かずにミスをしてしまうという類のことが増えてきました。上長もそれを問題視して、全体のレベルアップをはかるミーティングを行うように指示されました。1か月に1度のミーティングで、「共通してよく聞かれること」「あまり聞かれないが知っておいてほしいこと」をいくばくかでも伝えることが出来るようになりました。

 

脳科学者の中野信子さんは、60歳時でも頭脳の働きは「衰える一方ではない」とおっしゃっています。むしろ、脳は適切な刺激や活動によって成長を続けられると強調されています。たとえば、運動や会話、穏やかな生き方を取り入れることで、神経が新しく生まれ、それが脳を活性化するとお話しされています。

 

ただ、周囲が「まだまだ教えてほしい」という雰囲気を出してきても、それに奢ることがないようにしないといけないと思います。そのあたりが老害にならないコツだと思います。

 

【教訓】

還暦(定年)になったから、一気に衰える訳ではない。むしろ、冴えている面もあり、そのことを他者により伝授する時期である。

 

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