7月7日は、七夕ですね。織姫様と彦星さんが1年に1回会える、それも晴れていないと会えないという日です。


(7月6日、広沢の池、記事とは関係ありません)

 

私も、中距離、遠距離恋愛を経ております。大学で知り合って、彼女は2年先輩なので、先に卒業するわけです。しかし、実家には帰らず、大学のあった名古屋に留まり、アルバイトをしながら保育士資格取得を目指すという生活を始めました。私が3回生の時に大学が名古屋から知多半島へ移転したので、ここで電車で約1時間の中距離が生まれます。なかなか会えない中での通信手段は電話でした。彼女が固定電話でしたが、私は下宿の公衆電話、それも10円のみ使用できるピンク電話でした。汗ばむ掌に10円を握りしめて、当時、2分で10円くらいだったでしょうか。将来不安から、お互いが無言になることも多く、10円がカシャリと落ちるたびに不安が積み重なっていく気がしていました。言い争いも多かったようで、公衆電話近くの部屋の住人は、「夜中に長電話されて、寝られなかった」と卒業の時に笑顔で言われました。「まあ、そんなことがあっても、君たちが別れないですんで、自分の苦労も報われた」と言っていました。10円の銅は、青かった時代のない混ぜな感情の匂いなのです。

 

 

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