李下に冠を正さず | ゆっくリズムで行こう

李下に冠を正さず

こんばんは僕です。

読解力について興味深い動画が上がっていたので
紹介するが



読解力というか本を消費するという事は

本を読むという行為の先に、
そのことをヒントにした行動、
そしてその体験のフィードバックで
根源的にその本の中身を理解できると言ったもの
かもしれない

それと

まぁ体験、実践とまではいかないまでも
世の中の他の様々な事象に自分の読んだ本の知識を
当てはめて引用することなんじゃないだろうか。


そんなこんなで

ふと林真須美について最近気になったので
関連書籍を読んでみました。



事件のだいたいの概要は承知していたけど
帯の宮台真司さんの言う通りディテールが凄い。
田中ひかる氏の徹底した取材と深い考察がこの本にある。

やはりどうも林真須美がカレーの事件の実行犯だったかは
疑問が残る。

私は現在の我が国の警察、司法、裁判について
かなりの信頼はおいていますのでちょっと表現が
難しいのですが

ただ、このカレーの件においては完全に機能していたのだろうか
なにかこう林真須美がスケープゴートにされた印象が拭えない。

それは

林真須美はSという街での新参者であり、
周囲との協調を図らずに鼻つまみ者だった
過去にヒ素を使った保険金詐欺をやっていた

という事件前段においての良くない態度、振る舞い

スケープゴートにのっかってしまう条件を満たしてしまった
印象。

警察、司法、裁判、そして社会が常に完璧で
完全無欠のものであるべきという理想をいったん離れ
すべては人間が携わっているという事実を強く強く認識しなければならないと考えた。


上川隆也さんの検事佐方みたいに
「被告は本来犯したの罪で公平に裁かれるべきだ」



というのはやはりドラマの中だけの理想であって
現実もね100万の事件があったらその全て100万の事件が
真っ当に裁かれているのかはちょっと分からないとしか言いようがない。


そして

この本を読んでの実践になるが
やはり「李下に冠を正さず」
これに尽きるのではないだろうか

スケープゴートにのせられないように
可能な限り自己防衛するしかない。

事なかれ主義でいろというのではない。
無用に粋がって不必要に敵を増やして戦線を拡大させる
べきではないという事だ。

謙虚が大切