これは2005年12月に八重山毎日新聞に掲載された私の書いた障害者週間リレーエッセイです。
『障がいがあっても良いでしょ!』
赤ちゃんの方が親を選んで生まれて来るのだと聞いたことがあります。
ならば息子よ!残念でした、大ハズレ。
特別な知識も忍耐力も持たない平々凡々な私が障がい児の母となったのは
7年前。八重山病院で1000gにも満たず生まれた息子の主な障がいは
脳性まひです。
母親の声が一番脳に届くと聞き、保育器越しに声をかけることから始め、
退院後は歌や読み聞かせ、体力がついてからはドライブ、散歩、買い物と
少しでも刺激をと連れ歩きました。
そんな時、障がいのためにどうしても片側を下にして寝てしまう息子を見て
「あんなに頭をゆがませて」と言われたり「抱き方が悪い」と知らない老婦に
取り上げられたこともありました。
見えている状態の裏には見えない苦労もあり、合併症を抱える障害者も多い
のです。
でもこれはルーキーママにも共感できるエピソードではないですか?
そう、障がいと闘ったり折り合いをつけての暮らしは別世界にあるのではない
のです。
試しに想像して下さい。もし両足に力が入らなかったら、あなたは和式トイ
レで用を足せますか?階段の上り下りはどうでしょう?私には無理。
でも、保健所にも市教育委員会にもエレベーターはなく、市役所も階段だらけ。
車いすを動かすために両手はふさがっているのに雨が降ってきたら傘は?
荷物はどうしましょう?
さまざまなシーンを想像する力があれば思いやりの心が生まれ、車いす用駐
車場に一般車が停まっているなんてことはなくなるはずです。
離島で息子のような障害を持つ子は、親と離れ沖縄本島にある小児発達セン
ターに入所し何年かの訓練を受けるケースが多く、息子も3歳の頃に勧められ
ました。もちろん訓練は受けさせたい、けれど幼い頃に親と長期間離れることが
心にどんな影響を与えるだろう…石垣にそんな施設があれば良いのに!…
と思い、病院での訓練と市の障害児デイサービス『ひまわり』に通わせながら
一緒に暮らしていくことに決めました。
去年は、やはり石垣では出来ない大きな手術のために、1ヶ月半沖縄本島の
病院に入院しました。離島で暮らすことの大変さをあれもこれも体験しつつ今
年の春、息子は小学生に。
車いすの子供が普通校に通うことに市の教育関係の方は戸惑われたようでした。
福祉コーディネーターの方、訓練の先生方(作業・理学療法士)も立ち会って
下さり校内の改善を要望しましたが、晴れの入学式には間に合わず息子は招かれ
ざる客なのかとつらい気持ちになりました。 しかし、友達に囲まれ上級生に
かわいがられ、活き活きとした息子の笑顔にこれで良かったんだと思いました。
改善箇所は誰かの役に立ち、洋式トイレは人気を得ていることでしょう。
担任の先生と10月に実施された市教委からのサポーターの方は、訓練を見
学して学校生活に取り入れて下さったり、皆で書き込める連絡帳を回したりと
安心充実の毎日で息子は子供の頃に育つ大切な心を膨らませています。
先日、障がい児に関することで私が落ち込んでいたら『障がいがあっても
良いでしょ!』と息子に励まされうれしい驚き!
私を選んで生まれてくれて、ありがとうね!
八重山病院 =石垣島にある県立病院
ルーキーママ=初めてお母さんになった人
学校サポータ=教育委員会が市の予算で3名の子供に
1日4時間付けてくれていましたが
今は不安定な制度です。
理由は『予算』
文章なんて書いたことがないのに市役所の福祉課から頼まれて冷や汗ものでした。
今読んでもお恥ずかしいのですが私たち母子の紹介になるかなと思いまして。
『障がいがあっても良いでしょ!』
赤ちゃんの方が親を選んで生まれて来るのだと聞いたことがあります。
ならば息子よ!残念でした、大ハズレ。
特別な知識も忍耐力も持たない平々凡々な私が障がい児の母となったのは
7年前。八重山病院で1000gにも満たず生まれた息子の主な障がいは
脳性まひです。
母親の声が一番脳に届くと聞き、保育器越しに声をかけることから始め、
退院後は歌や読み聞かせ、体力がついてからはドライブ、散歩、買い物と
少しでも刺激をと連れ歩きました。
そんな時、障がいのためにどうしても片側を下にして寝てしまう息子を見て
「あんなに頭をゆがませて」と言われたり「抱き方が悪い」と知らない老婦に
取り上げられたこともありました。
見えている状態の裏には見えない苦労もあり、合併症を抱える障害者も多い
のです。
でもこれはルーキーママにも共感できるエピソードではないですか?
そう、障がいと闘ったり折り合いをつけての暮らしは別世界にあるのではない
のです。
試しに想像して下さい。もし両足に力が入らなかったら、あなたは和式トイ
レで用を足せますか?階段の上り下りはどうでしょう?私には無理。
でも、保健所にも市教育委員会にもエレベーターはなく、市役所も階段だらけ。
車いすを動かすために両手はふさがっているのに雨が降ってきたら傘は?
荷物はどうしましょう?
さまざまなシーンを想像する力があれば思いやりの心が生まれ、車いす用駐
車場に一般車が停まっているなんてことはなくなるはずです。
離島で息子のような障害を持つ子は、親と離れ沖縄本島にある小児発達セン
ターに入所し何年かの訓練を受けるケースが多く、息子も3歳の頃に勧められ
ました。もちろん訓練は受けさせたい、けれど幼い頃に親と長期間離れることが
心にどんな影響を与えるだろう…石垣にそんな施設があれば良いのに!…
と思い、病院での訓練と市の障害児デイサービス『ひまわり』に通わせながら
一緒に暮らしていくことに決めました。
去年は、やはり石垣では出来ない大きな手術のために、1ヶ月半沖縄本島の
病院に入院しました。離島で暮らすことの大変さをあれもこれも体験しつつ今
年の春、息子は小学生に。
車いすの子供が普通校に通うことに市の教育関係の方は戸惑われたようでした。
福祉コーディネーターの方、訓練の先生方(作業・理学療法士)も立ち会って
下さり校内の改善を要望しましたが、晴れの入学式には間に合わず息子は招かれ
ざる客なのかとつらい気持ちになりました。 しかし、友達に囲まれ上級生に
かわいがられ、活き活きとした息子の笑顔にこれで良かったんだと思いました。
改善箇所は誰かの役に立ち、洋式トイレは人気を得ていることでしょう。
担任の先生と10月に実施された市教委からのサポーターの方は、訓練を見
学して学校生活に取り入れて下さったり、皆で書き込める連絡帳を回したりと
安心充実の毎日で息子は子供の頃に育つ大切な心を膨らませています。
先日、障がい児に関することで私が落ち込んでいたら『障がいがあっても
良いでしょ!』と息子に励まされうれしい驚き!
私を選んで生まれてくれて、ありがとうね!
八重山病院 =石垣島にある県立病院
ルーキーママ=初めてお母さんになった人
学校サポータ=教育委員会が市の予算で3名の子供に
1日4時間付けてくれていましたが
今は不安定な制度です。
理由は『予算』
文章なんて書いたことがないのに市役所の福祉課から頼まれて冷や汗ものでした。
今読んでもお恥ずかしいのですが私たち母子の紹介になるかなと思いまして。