夫が元気だった頃、
夢みたいな事を空想するのが好きでした。
夫は競馬を投資と考えていました。
同じ会社の人で研究して
確実に利益を上げている人がいたからです。
俺も絶対に研究して
少しずつでも資金を増やすというのが
口癖でした。
実際、亡くなる前の元気な時には
増やしていたのですよ
私も夫の夢を信じるようになり
たくさん勝てたら
大きな家も買えるかな??
なんて空想するのは
とても楽しかった
それは無理でも
夫がいつも言ってた
家のリフォームはしたいなとか
配達をやめてゆっくり旅行に行きたいな
とかそんな事ばかり考えていました。
結婚するまでに
二人でデート一つしたこともなく
二人っきりの新婚生活も無かった私達…
子育てに必死だった二人、
家のローンを払うのに頑張り、
やっと子供達が成人した途端
酷い体調不良になった夫。
それでも夢だけは追い続けていたのです、
そう、がんになっても諦めませんでした。
いつか元気になり
競馬を楽しみ、子供や孫にお小遣いをあげる、
ささやかな夢なんですよ…
でも夢は本当に夢となってしまいました。
もう今の私には
一人で夢を描いても仕方が無いのです。
夫と一緒だから
夢を見るのが楽しかったのです、
心からふたりで居て楽しめるのは
夫以外にはやはり居ないのです。
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