入院した次の日、M先生から話が有りました。
その時M先生は、夫が入院する1週間前に救急外来で診てくれた、I先生も一緒に連れて来ていました。

I先生は若くてとても優しく、その後ずっと夫を診てくれ、最後の主治医になってくれました。

M先生は夫の部屋に入ってくる時に、何か書類を持って来ていました。

先生は腸に穴があいているが、もうお腹を開ける事は出来ないので、腸の穴は塞ぐ事は出来ないと言われました。

穴から漏れてくる腸液が、太腿から膝辺りまで溜まっているので、腫れをとるにはお腹へチューブを入れて、足に溜まった液を外に出すしかないと言われました。

そしてそれでも確実に歩けるとは限らないし、退院は難しいと言われました。 

そこで先生が持ってきていた書類を見せてくれました。その書類は延命治療を望むかどうかという内容の物でした。

退院が難しいと言う事は、この病院で最期を迎える事になるかも知れない、そういう意味で持って来られたと思います。

わざわざあんな書類まで用意してサインさせるなんて、もう死期が迫ってると見て間違いないでしょう。

私はなんとしてでも夫を退院させてあげねばと思うのですが、夫はもうそんなチューブを入れるなんて、痛い事するのは嫌だ家へ帰るとばかり繰り返し、まるで駄々っ子の様になっていました。

M先生は書類の内容を良く見て考えてから、サインお願いしますと言って帰られました。

後に残ったI先生は夫に優しく、足を動かせるようにお腹にチューブを入れてみましょうと言ってくれました。

しかし夫はがんとして言うことを効かず、I先生はゆっくり考えてみて下さいと言ってくれました。




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