32.人の夢はピラミッド型

 

私は、人の夢はピラミッド型になっていると考えています。

どんな夢も、あるピラミッドの中のどこかの段階に含まれているのです。

 

アメリカ合衆国の著名な心理学者、アブラハム・マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人の望み(欲求)を五段階にしました。これをマズローの自己実現理論と言いますが、私もこれを信じています。多くの人はこのピラミッドのどこかに属しています。

軽く説明をするので、あなたは今どの部分にいるのか、確かめてみてください。(どの段階にいても、悪い、劣っている、ということではありません。

 

 

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    一段目は、生理の欲求です

食事・睡眠など、生きるための最低限のことです。動物のほとんどは、この一段目にいます。また、被災したり、戦争の被害を受けたりしている人も、この段階になります。

【望みの例】・・・食べたい、寝たい

 



    二段目は、安全の欲求です。

生活するためのお金・不自由ない健康状態・丈夫な家など、安心感のある状態を求める段階です。

【望みの例】・・・健康に過ごしたい、暖かい家で眠りたい、ご飯や服を買いたい

 



    三段目は、社会と愛の欲求です。

他者に受け入れられている、果たせる社会的役割がある、どこかに所属している、という感覚を求めます。

【望みの例】・・・愛されたい、仲良くなりたい、安心したい(感覚的な望みが多く、意識してない人が多い、と私は思っています)

 



    四段目は、承認の欲求です。

社会や周りの人に、価値があると認められ、尊重されることを求めます。この承認の欲求は段階が2つに分かれています。



1【低レベルの望み】・・・・他者からの分かりやすい評価を求めます。

(例)他者からの尊敬、地位、名声、

利権、「有名になりたい」

 


2【高レベルの望み】自分自身からの高い評価を求めます。

(例)自己信頼感、自己尊重感「私ってすごいなあ」

 



    最後は、自己実現の欲求です

自分のすべての可能性を発揮して、自分がなりえるものにならなければならないという欲求です。ここについては、私は使命に向かう、ということだと解釈しています。

【望みの例】・・・人によって全く違います。

 


 

 

これはどこの段階にいるから悪い、ということはありません。

どんな人もどこかの段階に属していて、その段階での望み、つまり夢を持っています。あなたの夢も、この段階のどこかに当てはまるはずです。

 

 

 

33.夢を叶えると、次の夢が見つかる

  

あなたは夢を叶えても、叶え終わると物足りなくなってしまうでしょう。

たとえば、大豪邸に住む、が夢であったとしても、それを叶えると何か物足りなくなるのです。

先ほど、どんな夢も欲求のピラミッドの中に含まれる、といいました。たとえば、大豪邸に住むという夢は、広い家に住んで素敵な暮らしをしたいという欲求です。これは第四段階の「承認」の欲求です。(どの段階の欲求が悪いということはありません。)

この夢が叶うと、第四段階の欲求が満たされたことになります。

しかし、そうすると、次は新たに第五段階の欲求を感じるようになります。

つまり、大豪邸に住んでるけれど何か物足りない空しい気持ちになるのです。

  

 

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どんな夢も、叶えれば、物足りなくなります。
これは悪いことではなく、当然の話です。健康であれば、社会に出たいと思う、社会に出たら、そこで認められたいと思う、認められれば、もっと有名になりたいと思う・・・それは悪い話ではありません。どんな人もその順序をたどっていきます。そうやってずっと夢を追っていくのです。
ですが、ちょっと待ってください。頂点のピラミッドの部分・・つまり第五段階の欲求はなんだろうか?それを満たしたらどうなるのだろうか?その上はあるのか?という疑問がわいてきますね。

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第五段階にいる人は、夢を持ちながらも、物足りなさを感じず、満ち足りた気持ちで暮らしています。
なぜなら、第五段階にいる人は、最後の夢を持っている人たちだからです。
すべての欲求の夢をクリアしてきて、最後に行き着く夢です。

 

それは「使命」です。

 

使命を見つけている人、つまり第五段階にいる人には、物足りないという感覚はありません。

 

 









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