16結婚はじめての
クリスマス
クリスマスツリークリスマスベル
少し客足が落ち着いたお店で
相原パパが
「明日は大きい予約がはいって仕込みや早朝の仕入れやらで大変だから今夜は俺は帰れないんだよ、こんなに遅くに琴子一人で帰すわけには行かないから紀子さんに琴子も寮に泊まるっと連絡しといたから!
今夜は寮で休みなさい。
おまえ早い時間に紀子さんへ直樹くんと帰ると連絡していたみたいだけど直樹くん家で夕食食べてたみたいだぞ!なんだかいろいろあるみたいだけど明日も店手伝ってもらえるか?」
と語った!

琴子は精一杯の笑顔で
「いいよ!手伝うよ!」
と返事をした。
そんな時金之助が
「親方!
明日も琴子!
店手伝いに来るんかぁ?
やったぁ~」
とバンザイバンザイ!
相原パパは困った顔して
「金之助!仕込みのしろ!」
「琴子は寮に行って早く休みなさい!」
と二人に声をかけた。
そのまま厨房に入り仕込みの準備に取りかかった!
クリスマスツリークリスマスベル
琴子は寮につきふと携帯を覗いた。
「入江君やっぱり電話もメッセージもくれてない!」
一言呟いてストーブに火を付け、湯船にお湯をため、ゆっくり一日の疲れを癒やした。
湯船で昼間のことを回想していた。
(あの時、昼間!松本裕子に何も言わなかったのは、確かにあの時は私は入江君に愛されて結婚したと思っていたからバカバカしいと思って何も言わずに席を外した!
でも今考えると本当は愛されて結婚したわけではなかったのかも!
だって大雨のあの夜、皆に結婚宣言したもののお義母さんが具体的に結婚の準備し始めた時は結婚したがらなった…
ハネムーンから帰ってきてすぐさま!
しばらく医学部の準備や会社の引き継ぎなどで帰ってこなかった!
そういえば婚姻届もなかなか提出しなかった!
日頃もやっぱり冷たい様な気がする…
スキー場クリスマスパーティーもお母さんや私の前では行かないと言っていて松本裕子の前では参加?って言っていたのかなぁ?
このまま入江君を信じていいのかなぁ?
もう私飽きられてしまったのかなぁ!
今日はお父さんのお店手伝なんとか気持ちもまぎらわせたし、入江くんから逃げられたた!
明日もお店の手伝い約束したから逃げられる!
このままこの寮で暮らそうかなぁ!
でも、でも、なぜ私!
入江くんから逃げなくてはいけない?)
などなど思いはぐるぐるめぐっていた。
お風呂から出て、ゆっくりしていると金之助がノックして、夜食を持って部屋へ入ってきた。
優しい声で
「琴子!親方が夜食作ってくれたから持って来たぞ!
さぁ!
冷めないうちに食べて!」
と言いながら風呂あがりの琴子を見つめていた。
琴子は天真爛漫に
「いただきまぁーす」と食べてた、ふと金之助の視線に気が付き
「金ちゃん何見てんのよ!早く自分の部屋へ行って!」
と言って部屋から追い出そうとした。
クリスマスツリークリスマスベル
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ピンクのレースより