10結婚はじめてのクリスマス
松本裕子は座っている琴子に近づき腕組みしながら
「入江君も可愛そうね！
琴子さんはテニス部スキー合宿おいでにならないのでしょ！
ご結婚はじめてのクリスマスなのに琴子さん同伴しないなんてね！
でも、ご心配なく！私がしっかりお供しますから！」
と高笑いで見下げていた。
何も言わない琴子に
仁子と里美は
「何言いたいこと言ってるの！
琴子と入江君は結婚してるのよ！」
「だれも二人の幸せの邪魔はできないのよ！」とはなした。
松本裕子は
「結婚はじめてのクリスマスなのに夫と合宿もクリスマスパーティも同伴しないなんて琴子さんの入江君に対する愛はそんなものなのよー
幼児体型にドジな琴子さんのことなんか入江君はすぐにあきてしまうでしょうね！」
琴子は黙って松本裕子の話をきいていた。
（なんだか話が入れ替わっている！合宿に入江君が参加して、私は行かないと言う前提のはなしだ。
これを言い返してもちぐはぐになるだけでバカバカしい）
と琴子はおもって黙っていたのだ！
ただ一言
「はい、はい！わかりましたよ！
入江君が私に飽きることをみなさんが待っているんですね！
それは絶対にありません！では！授業行ってきます。」
と言いながらその場から立ち去った！
「琴子待って！」
仁子と里美も琴子の後を追う様に立ち去った
教室にて「琴子！何でもっと言い返さなかったの？」
と仁子が聞いた
琴子は
「ん！何だか話しがちぐはぐしていてバカバカしいからね！」
と話しながらノートを取っていた
里美が「琴子！何でちぐはぐなんだろうね！ちょっと整理してみない！」とノートに書き始めていた。
須藤先輩と入江君のお母さん
松本裕子へ合宿に入江君が来て琴子が来ないと言った人は誰？
入江君は来ない！琴子は行く！入江君一家が来る！
などなど……
しばらくして仁子が
「この合宿企画の目的は？どうして入江一家が参加？変！」「？」「？」などなど
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