2020年11月に脳腫瘍の治療を終えて1年7ヶ月、今は経過観察中です。
お陰様で運転や食事の制限を受けていません。
治療の後遺症は軽度に残ってはいるものの比較的安定していて通常の
日常生活を送ることが出来ます。
でも、検査のたびに不安に襲われます。
体のどこかに再発・転移しているんじゃないかと。
ステージ4を宣告されてから「死ぬ覚悟」と「生きる覚悟」をしたの
に未だに心が揺れ動いてしまいます。
本当にステージ4なのかと周りの人にもきっと思われてますが、悪くな
る時は一気に悪くなり、すぐそこに死があるのだと思います。
人間は必ず死ぬけれど、いつどこで死ぬかはわかりません。
生死は隣り合わせなのかもしれません。
起こるはずもない戦争で信じられない死を迎えることになったり、思わ
ぬ交通事故や災害、楽しいはずのレジャーでの死、もちろん病死も。
年齢や性別関係なく信じられないタイミングで死が襲ってくることがあ
ります
けど、その日はすぐに来ないとみんな日常を過ごしていると思います。
私もステージ4と言われて誰にも言わず終活を考えたけれど、もし病気
がなかったら終活をしていたかな?
頭では理解していても現実的には深く考えたことがなかったのでやっぱ
りしていないと思います。
最近は体力も回復してきたので、少しずつ終活を考えたいと思っています!
まだ生きていられる時間がありそうだからどんな終活をしていこうか…。
終活というと仕事の整理をしたり、資産を引き継いだり…、今ある財産
について考えると同時に、残された時間をどう使っていくかを考えるよ
うにします。
昔の友達に会ってもう一度綺麗な思い出を作りたい。
恩師やお世話になった上司とお酒を飲みたい。
おいしいものを食べて「美味しい~!」と言いたい。
旅行に行ってきれいな景色を見たり、新しい体験をしてドキドキしたい。
海を眺めてボーッとしたい。
もう一度レースに出てスタートの緊張感を味わいたい。
・・・。
これからの時間、私にとっては全てが終活の一環です。
多少強引な行動になったとしても後悔しない一日を過ごしたい。
私だけでなく、明日死んでも後悔しない日を過ごしてほしいと思うんです。
ただ一度の幼い日。
ただ一度の今日一日。
ただ一度の今 を生きるために。