渡辺美里の16thシングル(1990年)。

作詞・作曲は本人。


特にサビの哀切なメロディが強く心

に残るアップテンポで甘酸っぱい彼

女を代表する青春サマーソングの名

曲。


曲の構成はAメロ→Bメロ→サビ。

イントロは躍動的なアコースティッ

クギターから物哀しいキーボード旋

律に遷移し、再び快活に歌メロに入

っていく。Aメロは少しテンポを抑

えながらも歌詞を詰め込んだ感じだ

が明瞭でパワフルなボーカルで曲は

溌剌としている。Bメロでテンポア

ップしてスリリングに転調した後、

一拍置いてこの曲のハイライトとな

るサビへと突入。このサビもガラッ

と転調して今度は切なくて感傷的な

メロディと歌詞。手拍子が加わりな

がら晩夏の寂寥な感じを醸し出して

いて泣きそうになる。中盤のサック

スソロや終盤の女声コーラスのオー

オーも強い余韻を残す。

ボーカルはパンチがあり高音までと

ても伸びやかで安定感が凄い。感情

移入も豊かになって聞き惚れてしま

う。日本の女性ボーカリストとして

稀有な才能を持っていることがよく

分かる。


♪   天気図は 曇りのち晴れの予報

  週明けの第三京浜 選んだ

  流れる雲の切れ間から

  吸い込まれそうな青空

  眩しい太陽 標的にして

  フリスビー 遠くに

  シュルル 飛んでゆく

  波打ちぎわ 黒い犬が

  ジャンピングキャッチしている

  夏の海のうねりのように

  今でもきみ思っているよ

  とりのこされたの 私のほうで

  きっと自由になったのはきみね


  メリーゴーランド

  光の中 回ってる

  砂浜でボール遊び 子供達

  おろしたての

  あの日のスニーカー

  白すぎて恥ずかしかった

  最後のゴール ころんだ時の

  傷跡はまだ傷みますか

  寂しいとき すぐに会えると

  そっと笑って別れたけれど


  サマータイム ブルース

  サマータイム ブルース

  次の波 やってきたら

  サマータイム ブルース

  もう一度

  駆け出すよ 裸足のままで

  サマータイム ブルース

  二人の気持ちは一つだった ♪