アクセプトの7thアルバム「ロシア

ン・ルーレット」(1986年)収録。


アルバムのオープニングを飾る明快

で疾走感に溢れる最高にカッコいい

スピード・パワーメタル・ナンバー。


冒頭から異常な速さで疾走するバス

ドラに度肝を抜かれるが、そこに加

わる鋭利なギターリフが心地良く、

自然とヘッド・バンギングを誘発す

る。曲は凄いハイスピードだ。ウド

・ダークシュナイダーのハイトーン

のスクリーミング・ボーカルもスン

ナリと耳に溶け込んでくる。ウルフ

・ホフマンのギターは奔放に軽やか

でメロディアスな短い旋律を載せて

きて、重戦車然とせず遊び心がある。

彼らの十八番は軍隊のように規律が

ある重厚な男声コーラスだか、この

曲ではサビにコーラスが加わるもの

のウドの声を野太く補強する程度で

それほど圧は強くない。

 

中盤のギターソロは曲のハイライト

の一つ。まるでリッチー・ブラック

モアが乗り移ったようなメロディア

スな速弾きがメチャ流麗でカッコよ

く聞き応えがある。ソロの終盤には

速弾きリフレインも用意され、思わ

ずオーッと歓声を上げてしまう。

曲は3分半と短く、ホントに勢いよ

く疾走して潔く終わるが、もっと聞

いていたい感が沸きちょっぴり惜し

い。