ホワイトスネイクの4thアルバム
「カム・アンド・ゲット・イット」
(1981年)収録。
ノリが良くて単純に楽しいハードな
ロックンロール・ナンバーだが、ホ
ワイトスネイクらしいリズム&ブル
ーズの香りがするのがシブい。職人
気質のサウンドはヘヴィで迫力満点。
オープニングはジョン・ロードのら
しくない(?)陽気で躍動感に富むブ
ギー・ピアノで始まり、デヴィッド
・カヴァーデールのこれまた楽しそ
なソウルフルなボーカルが加わる。
この人は何を歌わせても上手くてカ
ッコいいホントにオールラウンダー
の素晴らしく魅力的なボーカリスト
であることを改めて感じる。真骨頂
を味わえるのはブルーズやバラード
なのだろうが、こうしたブギータイ
プの歌でも吐息や笑い声、シャウト
などを緩急自在に織り交ぜてエンタ
ーテイナー振りと抜群の安定感を発
輝している。
デヴィッドの存在感が凄いが、サウ
ンドの要となっているのはドラムの
イアン・ペイスとベースのニール・
マーレイ。HRバンドにしては表に
出てこないギターのミッキー・ムー
ディーとバーニー・マースデンが中
盤のギターソロで華やかなロックン
ロールギターの競演を見せるのがこ
の曲の見せ場で興味深い。