デキシーズ・ミッドナイト・ランナ

ーズのシングル(1982年)。


ビルボードNo.1ヒットを記録した

ケルト風の曲調が独特な軽快でアッ

プテンポのナンバー。あの頃に全米

チャートを追い掛けていた輩らには

強く印象に残り郷愁を呼び覚ます曲

と言える。


イントロはバイオリン独奏で始まり、

ベース・バイオリン・ドラム・ピア

ノ・バンジョーが順に加わり、テン

ポが上がりサウンドが厚く陽気にな

っていく。特にインパクトがあるの

はバイオリンとバンジョーで、ケル

民族音楽風だがフォークロック調で

もありソウルフル。緩急があるAメ

ロでは壮麗なバイオリンと軽やかな

バンジョー、そしてコーラスの掛け

合いが楽しいサビでは華やかなホー

ンがバックで盛り上げて賑やか。中

盤で曲は一旦トーンダウンし、メン

バーによるゆったりしたハモリから

サビに繋がっていくメロディを段々

とテンポを上げながら歌っていく。

最後のサビはかなり速いテンポにな

っていてユニーク。曲はそのままフ

ェードアウトしながら終わる。


珍しい楽器を交えた個性的なサウン

ドと曲調に耳が向くが、曲自体の出

来はかなりレベルが高い。転調が多

いのに曲を通してリズム感が心地良

いのも凄いし、テンションが上がる

曲でもある。ケヴィン・ローランド

の特徴あるパワフルな高音のボーカ

ルは安定感が高い上に表現力も豊か

で素晴らしい。