スピッツの8thシングル(1994年)。
心地良いテンポで、感受性豊かな独
特の歌詞・メロディとサウンドが郷
愁を呼び起こし、胸に沁みるポップ
ロック・ナンバー。
サウンド面ではソリッドな中低音の
ギターと乾いた音のドラムが目立つ
が、基本的には曲調や雰囲気を損な
わない演奏で、同様にノスタルジッ
クな響きが耳に強く残るボーカルを
支えている。不思議な感覚の歌詞は
聞く人によって色々な受け止め方が
出来るのも魅力と言えそうだ。もう
30年近く前の曲なのに全く色褪せ
ないのはスゴイとしか言いようがな
い。
♪ 幼い微熱を下げられないまま
神様の影を恐れて
隠したナイフが似合わない僕を
おどけた歌でなぐさめた
色褪せながら ひび割れながら
輝くすべを求めて
君と出会った奇跡が
この胸にあふれてる
きっと今は自由に
空も飛べるはず
夢を濡らした涙が
海原へ流れたら
ずっとそばで笑っていてほしい
切り札にしてた見えすいた嘘は
満月の夜にやぶいた
はかなく揺れる髪のにおいで
深い眠りから覚めて
君と出会った奇跡が
この胸にあふれてる
きっと今は自由に
空も飛べるはず
ゴミできらめく世界が
僕たちを拒んでも
ずっとそばで笑っていてほしい♪