最終日をTV観戦。

舞台は北海道の札幌ゴルフ倶楽部

輪厚コース。天候は雨。

 

歴史あるトーナメントの舞台、北の

名門・輪厚は各ホールが白樺や柏な

どの林や木々にセパレートされた比

較的フラットな林間コース。距離は

7,063ヤードと短めだが洋芝のラフ

は粘っこく厄介だ。整然と手入れさ

れた濃い芝の緑のグラデーションは

毎回見慣れていても美しく、憧れる。

今日は雨でランが出ないがグリーン

は止まりやすい。

 

中継が始まった時点で首位は19ア

ンダーの石川遼。主な上位陣は18

アンダー2位タイに池田勇太と大槻

智春、16アンダー4位に時松隆光、

14アンダー6位タイに今平周吾。

 

3年振りの優勝を目指す池田は今日

そこまで2バーディ・2ボギーと伸

ばせずに14番のグリーン上にいた。

約1mのスライスを入れてバーディ

とし、19アンダー首位タイに追い

つく。軽い右ドッグの15番のティ

ーショットを左の林に曲げて2打目

はフェアウェイに出すだけ。軽い打

ち上げの3打目はグリーン右のラフ。

4打目アプローチはピン右を通過し

て1mオーバー。返しを入れて寄せ

ワンのボギーで18アンダー3位に

後退。

169ヤードで軽い打ち下ろしの16

番ショートのティーショットはグリ

ーン右のバンカー。2打目はピン手

前1m。ちょいフックを入れてサン

ドイッチのパー。輪厚名物の17番

ロングは左ドッグの579ヤードで、

左の林越えで2オンを狙える。フェ

アウェイからの2打目はギリギリで

林を越え、グリーン手前の花道。3

打目アプローチをピン手前1mにつ

けてバーディを奪い、再び19アン

ダー首位タイに戻す。軽い打ち上げ

でフェアウェイが狭く、3段グリー

ンが名物の最終18番のティーショ

ットはフェアウェイど真ん中。絶好

の位置から寄せてバーディを取れば

20アンダーの大台に乗せて優勝の

可能性が高い。しかし力が入ったの

か、2打目はグリーン左奥のラフ。

3打目は下りスライスのラインで3

段グリーンの今日ピンが切って真ん

中の段に止める必要がある難しいア

プローチ。その3打目を上手く上の

段に落とし、ピン右手前1mにつけ

るナイスアプローチ。しかし、パー

パットがカップ僅か左を通過して痛

恨のボギー。1打足りずプレーオフ

進出を逃してしまった。残念。

 

優勝は石川との18番でのプレーオ

フ1ホール目で2打目を直接カップ

インさせる劇的イーグルを決めた大

槻。ピン奥1mに落とし、バックス

ピンで戻ったボールがピンに正面か

ら当たってカップに入る信じられな

いようなショットで、敗れた石川も

讃える見事な1打だった。