森山達也の1stシングル(1985年)。
カネボウ化粧品のCMソング。作詞
は麻生圭子、アレンジとプロデュー
スは土屋昌巳。
本職のTHE MODSでのパンク・ロ
ッカー振りとは一線を画し、彼の多
彩さと新境地を示したAORやラブ
バラード的な側面を持つ渋味のある
カッコいいナンバー。大ヒットはし
なかったがホント素敵な曲と思う。
Aメロはゆっくりとして抑揚がある
難しいメロディで、Bメロ以降テン
ポアップしてかなり華があるメロデ
ィに転じる。大人の哀切を感じさせ
て、とても味わい深い。歌詞の素晴
らしさもこの曲を隠れた名曲にして
いる大きな要素。
サウンドは土屋昌巳の特色を感じさ
せて、キーボードやサックスが主体。
ベースの低音も効いている。ボーカ
ルは素晴らしさは感銘を受けるレベ
ル。特にその表現力、大人のロマン
ティックな情感が強烈。最後の嗚咽
にも似た絞り出した叫びは深い余韻
を与える。
♪ 新しい夕闇にも
負けないおまえのその微笑
どこにでもいる女性の
ふりをしても輝いている
Lady 逢うたびごとに
本気にさせる
まだ何もつかめない
追い込まれても
NO NO NO NO
恋はかくし色 Ah 深い場所で
この俺をいつも酔わせてくれ
傷ついた二、三の過去が
二人 時おり孤独にさせる
沈黙のつぶやきを
いいさ無理に尋ねはしない
Lady こうしておまえ
見つめていると
他の問題はどうでもいい
痛いほどに NO NO NO NO
恋はかくし色 Ah いつかその色
この俺にそっと預けてくれ
NO NO NO NO
おまえのかくし色
Ah 抱いてその色
この俺がきっと変えてやる
恋はかくし色... ♪