AKB48の11thシングル(2009年)。
センターは前田敦子と松井珠理奈。
「桜の花びらたち」に続く、桜をテ
ーマにした卒業ソング。前作とは異
なり、初期のAKBらしいアップテン
ポのポップロック・チューン。後年
リリースされる「桜の栞」「桜の木
になろう」はまたバラード調に戻る。
イントロで‘仰げば尊し’のメロディ
が引用され、Aメロ→Bメロ→サビ
という構成で、後半にCメロ→サビ
の部分も挿入される。Aメロとサビ
は多人数での合唱ということもある
が少々騒々しいくらいの元気さの一
方、その間に挟まる長めのBメロは
センチでしっとりとして大人っぽい。
中盤のギターソロにホーンが重なっ
て演奏される部分はちょっとファン
キーな様相を呈する。
最後、‘10年後にまた会おう’という
歌詞で締められるが、今年でもうリ
リースから12年。PVでは10年後の
未来として大島優子が妊婦として描
かれているが、現実に2019年に出
産したのは前田敦子だったのが不
思議な運命で面白い。
♪ どこかで桜の花びらが
はらりと風に舞うように
誰にも羽ばたく時が来て
一人きりで歩き出すんだ
君と会えたことが
過ぎた季節の意味
その笑顔が眩しかった
一緒に行けないけど
そんなに泣かないで
僕は忘れない
10年後に また会おう
この場所で待ってるよ
今よりももっと輝いて…
卒業はプロセスさ 再会の誓い
すぐに燃え尽きる恋より
ずっと愛しい君でいて ♪