グォォォ…

アクセルを押し込む

目の前には、青紫のシルビア

ますます近づいた

追い越し車線から、左にそれたシルビア…

しょうこも後ろをついて、左に…


シルビアが、明らかにこちらを意識しているようだった。

だって、スピードが現在、50㎞…


遅すぎですよ★★


すると、シルビアがハザードランプ点滅!!!!!


マフラーから、青い炎が!



生き返ったように、爆音をたて、引き離されていった。


それに、遅れをとらないように、アクセルを踏み込んだ。

途中の車を追い越し、車線変更をいくえにも重ね…

いつの間にか、かなり速いスピードで2台は走っていた。


そして…………


魔のカーブ


ギュルルルル…

ギュルルルル…

ほぼ、同時にシルビアとMR2は横すべりをしながら駆け抜けた。

次の立ち上がりで勝負だ!

しょうこはシルビアに負けたくないっ!

そう、思いつつ無意識にレースを楽しんでしまっていた。

そもそも、どんな人なのか覗くだけだったのに…



目の前に壁が流れ…

横にはシルビアが…


シフトはセカンド、一気に踏み込んだ。

カーブの終わりに、シルビアを抜き去った。

イェーイ♪

しょうこは軽く興奮し、勝利にわきたっていた。


パッパッパッ


シルビアがパッシング


悔しいのかなと思った。

こっちも、ハザードで挨拶した。