サンダルを履いて、だるそうにコンビニまで歩く。
「ぐぅ~」
まじ、久々聞いた腹の音
しょうこは、ペットボトルのジュースとサンドイッチ、チョコパンを手に取りレジにならんだ。
生クリームがサンドされたチョコパンは、しょうこの大好物だった。
あっ、レジ前に…
みたらし団子がある。2本入りなので売っている時は必ず買っていた。
あっ!
前の人が…あたしの団子を~
買われた…………!
「温めて下さい」
なぬぅ~! 温めるとうまいのか~
普通、コンビニで団子…
温めるか…
と、思いつつも、出来上がった団子をくちの中に…食感を想像してみたら…
おいしいかも~~
「おいしいかも~~!」
って、オイ!想像が声になって出てしまったし~~
「ふぎゃっ!」
恥じゅぃぉ~
さささささ
隣のレジがあいたので移動!
知らないフリフリ
ちょっと顔を赤らめていた。
「しょうこちゃん!?」
「ドキッ!」
団子買ってた男子~から名前を呼ばれた気が……………
「ぶぇっ!」
同じ会社のチョィイケメンだんすぃ~~
名前は、カズト。
彼は、あれ?ここらへん?住んでた?
「こっ…こんにちわぁ~あはははははぁ」
ん~気まずいw
とっとと買って退~散~
しょうことカズトはほぼ同時に会計を済ませたが、早歩きでその場を後にしようとしたしょうこを引き止めた。
「ちょ、待てよう!…キムタク風」
「自分で言うなw」
でも、ちょっと受けた。あまりに似ていないので。
「ほら…」
「えっ?いいの!」
カズトが、ホカホカになったみたらし団子を一本くれた。
「おいしいに決まってるぜ!」
「パァクっ…むぅぉ~柔らかぁぃ」
あっという間に串だけになったのを見てカズトが笑う
「じゃ、またな」
駐車場においてあったカズトの車に…
「おぉぉ~!すげ~」