maxは都内にしょうこを迎えに行くついでに、レイコ先輩が都内で働いてるので、ちょこっと首都高で遊ぶ~みたいな
それでたまたま、しょうこが乗ってたって事で、ファミレスで雑談になった。

2人は3年ぶりに会ったそうで、レイコ先輩とmaxは同級生なんだって。

どう見ても、レイコ先輩……… 若い

車の話になって、若い時はよく首都高で競い合ってたみたい。
あの、Z速かったなぁ~とか、シルビアも凄かったよ~とか。
しょうこも興味津々で、どんな、どんなって話は盛り上がった。

maxは見物が多かったんだ~

しょうこは、気になってた

「レイコ先輩、伝説の車ってどんなの?」


…………



さっきまで楽しんで盛り上がっていた2人が沈黙した。

2人とも、さびし気な………


空気が重くなった。


「えっ‥と」




あれっ…


maxが話だした。
「あの事故から、もう3年、俺の彼女だった。」

しょうこは、最悪の事が………
なんてこと、本人の前で…
でも、知らなかったんだよ。
彼女だったなんて…

「実家に帰ってのんびり暮らしてると思うよ…」

「へっ?」


生きてたかぁ! 内心ホッとした。
あぶなく、しょうこの中では亡くなった人になりかけたよ。
「一事は昏睡状態が続いて危なかったんだけど、まさか記憶喪失になるなんてな…
俺のせいで、へんな車に乗せるからだって、彼女の親父に責められたよ…。
母親は俺の事認めてくれてたんだけど、両親が喧嘩になるくらいならって、彼女にもよくないし、会わない事にしたんだ。
親父もしばらくして、もう忘れてくれって、二度と来るなってね。」

そんな………
一緒に、何でそばにいてやらないの…
何か思い出すかもしれないじゃない…

恋人どうしなら…

「彼女は普通の生活は出来るけど、俺の事も両親の事も自分の事も忘れてしまった。」

「彼女の名前は?」
「…しょうこ、お前と同じ名前だよ」



あたしと…






同じ…