いきなりですが、試験前からずっと読みたかった不動産登記法の概説本を読破したので紹介します。
 
とはいっても概説本のなかでは非常に薄い本なので隙間時間ですぐに読み終わってしまいましたが。
 
この本を手にしたきっかけですが、土地家屋調査士試験に有用なテキスト探しがきっかけです。
 
調査士試験用のテキストといえば、市販本であれ予備校本であれ、どれもこれも索引がないです。
予備校さん!索引つけるだけで売り上げ上がりますよ!と声高に言いたいです。

 

学生時代や行政書士試験受験時代等ではどのテキストを開いても索引があり、知りたい論点はすぐに探し出すことができました。ですから、択一にしろ論文にしろわからないことがあったらすぐに索引で調べることができました。
 
法律系の資格試験においてテキストは辞書なんです!

 

そう、索引がないテキストはもはやあいうえお順になっていない国語辞書に等しいのだ!

 
私にとっては、それほど予備校本で索引がないのは残念極まりないのです。
はっきり言って目次だけじゃ探しきれないし、探せたとしても無用な時間を費やすことになる。それならネットで調べますよと。
 
ということで、私は索引を求めて!?本屋で調査士試験に使えそうな本をあさりにいきました。
そこでまず目にしたのがこちら「不動産登記法」山野目章夫

 

 

いやしかし分厚い!

中身は正統派学者本で、細部までしっかりと解説されている模様。

一冊あれば調査士試験レベルならほぼほぼカバーできるのではないかと思います。

もちろん辞書代わりとしては索引もばっちりで、内容もおそらく間違いがないであろう。

アマゾンでの評価も悪くない。

 

ん~欲しい!!

 

これ以上にうってつけのテキストはない!!と思ったのですが、よくよく見ると発行年が2014年・・・・

ということは会社法人等番号の部分が反映されていないときか・・・

しかもアマゾンで見ても一応最新版ではあるためほとんど値下がりがなくお高い。

 

欲しいは欲しいのだが、わが理念に掲げる費用対効果の面ではいささか疑問を感じる。

改訂版が出たらおそらく即買いなので早期改訂を願う。

 

そして次に目をやったのはこちら不動産登記法概論」山野目章夫

 

 

 

 

 

パラパラっと立ち読みしてこちらを購入することとしました。

 

また山野目さんかというふうに思われるかもしれませんが、この本は先ほどの硬派な学者本とは打って変わり、驚くほど読み手のことが考えられていて、たまにふっと笑ってしまうほどユーモア溢れた文章で、小説家にでもなれるのではないかという思うほどの文才です。

 

半ばふざけているのかと思うほどすれすれのラインで不動産登記法を描いています。

 

この本も索引はあるのですが、ページも少なく、詳細な解説まではないので、試験全体をカバーするほどの内容ではありません。

したがって辞書代わりとまではいきませんが、基本事項の確認程度には有用です。

私のように不動産登記法全体のイメージがいまいちつかめていない方には本当におすすめです。

ただ発行年が2013年ですので、やはり改訂を望みます。

 

中身の割合ですが、権利に関する登記と表示に関する登記がおおむね半々です。調査士受験生が権利に関する登記をさらっと知っておこうというのにも、書士受験生が表示に関する登記をさらった勉強するのにもちょうどいい内容だと思います。

 
著者も司法書士と土地家屋調査士試験受験生が読むことを想定しているようなことも書いてあります。

 

個人的には我妻榮の「法律における理屈と人情」に匹敵するほど引き込まれた本となりました。

 
次はいい加減本試験の書式編について書きますw