私には、2016年6月、ムスメが1歳になる少し前に膵臓癌で亡くなった祖母がいます。
祖母は「ときよ」という名前だったので、ひ孫たちからは、トキばぁばと呼ばれていました。
※私を含む孫たちは、みんな普通におばあちゃんと呼んでいました
祖母は、ムスメを本当にかわいがってくれました。
私の母が言うには、かわいくてかわいくて仕方なかったみたいよ(笑)と
とはいえ、祖母は近くに住んでいたわけではなかったので、そう頻繁には会えず、私の母を通して、Facetimeでまだ0歳児のムスメを見せながら会話する程度でした。
…
とまぁ、そんな感じだったので、ムスメに私の祖母の記憶があるはずはないんですよね。
が。
ここ数ヶ月、ムスメがちょこちょこと私の祖母の話をしてくるんです
最初は気にも留めていなかったんですが、よくよく考えてみると、
おかしいぞ?
と。
なぜ0歳だった君が祖母のことを覚えてるのだ?
と。
外でシャボン玉してる時に、
あっ、トキばぁばいるね!
と言ったり、
おままごとをしている時に、お皿にケーキを乗せて、
これはトキばぁばのケーキね!
と言ったり。
想像だけでモノを言っているのか?と思い、先日試しに祖母が写っている写真をムスメに見せてみました。
9年前、甥っ子の初節句の時に親戚みんなで撮った写真です。
すると、ムスメは目を輝かせて、
これはー、おかあさん!
これはー、おじいちゃん!
これはー、いくちゃん!(←私の妹)
…
と、次々に言い当て始めました。
そして、、
これはー、トキばぁば!
と、私の祖母のことも指差して普通に言い当てました

ええ。
そう、つまり、
ムスメは祖母の顔を認識していました
そして、ある日の朝は、起きてすぐにこう報告してきました。
昨日ねぇ、○○ちゃんねぇ、
トキばぁばとお空飛んだの
って!
私、ちょっと驚いてしまい、
え?
どうやって飛んだの?
と聞いてみました。
すると、ムスメは床にうつ伏せに這いつくばって両手両足を広げ、頭をホイッと持ち上げて手足をパタパタして、
こうだよー!
こうやってお空飛んだのー!
って、すごい嬉しそうに言うんです。
そして今日の朝も起きてすぐに、
おかーさん!
○○ちゃん、またトキばぁばとお空飛んだ!
と
オットも、ここ最近のムスメの発言には驚いており、
おばあちゃん、本当にいるんじゃない?
と言い出す始末
うーーん。
実は、祖母が亡くなる日の朝、ホスピスの病室で祖母と約束したことがあるんです。
その時、病室には祖母と私しかいませんでした。
これはいつか気が向いたら書こうと思いますが、とある出来事があって、私はその日、祖母がもうその日に亡くなると分かっていました。
そして祖母もそれを自覚していたため、私たちふたりは、お別れ前提で話をしました。
私は祖母に、
あっちに行っても○○(ムスメ)の七五三は
必ず見に来てよ?
と言いました。
ムスメには、祖母が私に34年前に買ってくれた着物を着せるつもりだったからです。
私や妹が七五三で着た着物です
すると祖母は、
七五三だけじゃないよ。
○○ちゃんのことは、いつも見てるから。
約束するよ。
と言いました。
その後、それはそれはとても大勢の人が祖母の病室を訪れて、祖母は全員とお別れの挨拶を交わしました。
そしてお昼頃に昏睡状態に陥り、夜になって亡くなりました。
最近のムスメの発言を聞いていると、祖母が、最後にした約束を本当に守ってくれているような気がしてならないんですよね。
とんでもなく非科学的なことだけど、ムスメを見ているとそう思わざるを得ないとオットも言っています。
こんなことが身近に起こるなんて、なんだかとってもホッコリします
おばあちゃん、ありがとう
