大学病院に行ってからは、あれよあれよとモノゴトが進んでいきました。
この記事にまとめて書きます。

 

検査の結果、私は、明細胞性卵巣癌の疑い濃厚ということで、入院して左卵巣および左卵管の摘出手術を受けました。右卵巣も部分切除しています。

病気が突然降ってきたみたいな、不思議な感覚でした。

まだ、27歳なのに。

 

大学病院の外来診察、午前11時30分。
いちばん混んでいるであろう時間帯に、私の診察だけで1時間。

先生は、慎重に言葉を選びながら、悪性の可能性が非常に高いこと、良性の可能性が極めて低いこと、手術では片側付属器(左卵巣および卵管)を摘出して右卵巣も部分切除し、播種巣やリンパ節腫大があれば切除するということ、その結果によっては再手術(子宮卵巣卵管全摘出)、抗がん剤治療も必要になるということを、私に一気に告げました。

 

もちろん突然そんなことを言われても、私の頭はついていきません。
第一、自覚症状もほとんど無いし、信じられなかったし実感がまったく沸きませんでした。

ただ、怖かったです。すごく怖かったです。
 
手術後、病理検査の結果、私の腫瘍は境界悪性腫瘍だということがわかりました。

 

病理所見(悪性度評価)としては、

『粘液の明らかでない立方状上皮細胞が被覆し乳頭状増殖する腫瘍で
 上皮下には線維性間質成分の増生を認める。
 腫瘍細胞の核異型は軽度~一部中度。』

とのことでした。

 

境界悪性。

 

これは、卵巣癌などの一部の癌でしか確立されていない性質で、良性でもないけど悪性でもなく、悪性(つまり癌)の性質も持っているけれども、癌ほど悪性度は高くありません。

 

卵巣癌治療ガイドラインによると、一般的に境界悪性腫瘍の場合は抗がん剤3ヶ月、悪性腫瘍の場合は6ヶ月だそうですが、私は本当に本当にラッキーなことに、懸念されていた浸潤も見られず、腫瘍が片側卵巣に限局していたために、卵巣境界悪性腫瘍のステージIaと判定され、再発、転移の可能性も低いことから、追加手術も抗がん剤治療もせず、経過観察でOKという決定が下されました。