《70-14 スター誕生の巻③》
星空ヒカルという大型新人は、オイルのCMで人気に油を注いだ(汗)。
週刊誌には、ニセの不幸な身の上話が連載された。
写真集、チャリティーと名実ともに売れることはなんでもやった。
だが、アンチも現れるのも確かだ。
匿名の投稿も、その人物を捜しだし、お金を積んで別の投稿をさせる。←いい方のネタに替えさせる。
2曲目も大成功し、忙しいアイドルとして成り立つようになった。
事務所も収入が増え、もちろん大きくなるのは、当然だ。
こうして、飛田松五郎のアイドルを売り込む仕事は、終わったかのように見られた。
だが、星空ヒカル自身はどうだったか。
やめたいと、屋上から身を投げようとしているのを飛田松五郎が見つけて止めようとするのだった。
飛田松五郎、この異変にどう動くだろう?
小学館「週刊少年サンデー」1970年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「CM野郎」から)