《70-12 野郎日記よりの巻》
飛田松五郎の元に、新入社員がやってきた。
一人は「サビシー」としか話せないアメリカ人のデザイナー。
もう一人はじいやを連れたおぼっちゃん。
くせ者ばかりだ。
今度の仕事、栄養剤とタバコの二種類。
完璧には効き目がない栄養剤、体に悪いタバコと、自分自身のポリシーに反する仕事ばかりだ。
新しいデザイナーにやらせてみるが、ストレートな表現で却下。
オブラートに包んで、完全な嘘とわからぬように作らなければならないのに。
営業希望のぼっちゃんも、仕事を見つけてきた。
だが、それは自分の父親である資産家?の死亡広告を明るく一面記事にしたものだった。
やれやれ(汗)。
不馴れな新入社員とは、どこも大変ですね(汗)。
小学館「週刊少年サンデー」1970年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「CM野郎」から)