《指令No.37 黄金の女》
飛行機が着陸後、謎の大爆発を起こした。
その騒ぎの中、一人の女が迎えの車に乗り込み、空港を去っていった。
009ノ1は、その車を追うが彼女も何者かに追われ始めた。
カーチェイスの結果、女の乗った車は崖から落下し、運転手は死亡したようだが女は姿を消していた。
その女を捜す追っ手。
彼女は、009ノ1と同様に胸から弾を乱射した。
女はアンドロイドだった、だが事故の後遺症で敵味方の判別が出来なくなり、仲間であるはずの追っ手に弾を向けた。
体は黄金で出来ており、情報と資金を両方運べる便利なアンドロイドのはずだった。
009ノ1にとっては、敵である。
容赦なく銃で女を破壊する。
爆発する様子を見て、思わず009ノ1は「キレイ」とつぶやいた。
最後まで冷静な?009ノ1であった。
双葉社「週刊漫画アクション」1970年3月5日号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「009ノ1(5)」から)