《指令No.34 聖夜》
こんな日も、009ノ1は指令に従い、仲間を殺した子どもを始末する狩人部隊を見届けにやってきた。
家族の元に戻った子どもを狙って、部隊は銃を使用したが、両親が倒れているのを確認することしか出来なかった。
やがて、両親の倒れた床に地下へと続く逃げ道を発見し、降りていくとそれが外へ向かっている事がわかる。
やがて、子どもを追い詰めたはずの部隊は、自らに銃を向け倒れていく。
どうやらその子どもは、特殊能力を持っているらしい。
009ノ1には、涙を浮かべる子どもであった。
その力をうまく使えば、平和利用もできるはずだ。
他の人と違うからと排除するだけしか、選択肢はないのだろうか。
ふと仮面ライダーアギトや仮面ライダー555を思い浮かべました(汗)。
双葉社「週刊漫画アクション」1969年12月25日号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「009ノ1(5)」から)