《指令No.30 ポップ》
ポップというのは、弾けるという意味もありますね。
009ノ1は、長く行方不明だったMr.アイアンハートが隠れていると思われる建物に潜入する。
だが、姿は老人だが完璧な改造人間らしく、隙がないようである。
009ノ1は、博士の持った情報を手に入れるためやってきたが、拒否される。
完璧な改造人間らしく、精神も成長するらしい。
その情報が、果たして未来のためになるのか疑問に感じるらしい。
そのため、その情報は敵も狙っている。
彼女が持ち込んだ、言葉に反応して爆発する装置を博士は、敵のいる外に持ち出したいという。
だが、美しく未来のある009ノ1を巻き込みたくないらしい。
ストーリーには明記していないが、博士の持っている情報とは、おそらく最新鋭の「核兵器」のたぐいのものではなかろうか。
双葉社「週刊漫画アクション」1969年10月30日号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「009ノ1(4)」から)