009ノ1②-9 | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

《指令No.13 砂の城》

砂の城とは、なんと、はかないものだろうか。


砂漠に現れる昔の兵士たち。


武器には最先端の機能が仕込まれ、Dr.エスエフという博士の仕業だという。


天下を奪われたかつての王が、妻と共に再び天下を取ろうともくろむ。


そこに、博士がつけこんできたのだ。


だが、博士の実験が成功し、前進しながらもかつての王は、死者をこのようなことにぞんざいに扱っていいものかと、自問自答し始める。


妻も、夫がいながらタイムマシンで見つけた、昔のイケメンと浮気をしていた。


博士もそれを知り、自分の相手もさせる。


009ノ1は、潜入しながらも、全ての根源であるタイムマシンの自爆装置を押し、自らのノドに剣を貫いて自殺する王を見ているしかできなかった。



双葉社「週刊漫画アクション」1968年9月5日号・初出。


(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「009ノ1(2)」より)