009ノ1②-8 | ネムリ・モヤのブログ

ネムリ・モヤのブログ

アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

《指令No.12 魚のでてきた日》

009ノ1は、敵が飛行機で輸送していたケースに入った謎の物質Xを奪うことに成功した。


だが、飛行機は不時着。


海岸で気がついた009ノ1は、そばにケースが無いのに気がついた。


さては、奪った相手に奪い返されたか?


島中を捜しまわって、ようやく彼らを見つけたが、彼らも持っていなかった。


島の人間が手に入れてしまったか?


この謎の物質Xは、物騒なものらしい。


だが、島の人間はつまらないものと認識し、貯水タンクに棄ててしまったという。


中身を知る009ノ1は、島の人に水を飲ませないように警告しなければと動揺する。


やがて見たことの無い魚が、陸へ上がってきた。


脚が生え、不気味な姿である。


そういえば、009ノ1が海に飛び込んだとき、敵の攻撃でケースのふたが開いて、一部が外に出ていたようだ。


ケースを拾った羊飼いも、水を既に飲んだという。


みるみるうちにグロテスクに頭がふくれあがった。


そのまま、魚もその男も死んでしまった。


どうやら急速に進化する薬らしいのだが、体がついていけなくなるらしい。


まだ研究途中といったところか。


進化はゆっくりと、着実に行われるべきである(汗)。



双葉社「週刊漫画アクション」1968年8月8日号・初出。


(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「009ノ1(2)」)