謎の大きな球体は、昆虫だった。
合体したりバラバラになったり、とても虫にしては発達している。
火星に住み慣れたはずのアントライオンにも、まだまだ対処方法がわからない生き物が多いようだ。
空に浮かぶ光。
アントライオンはUFOだと思ったが、ミウ王妃はドクガだと言う。
幻覚を見せていたのは、ネコだった。
地球では進化しなかった動物たちが、火星で独自の進化を遂げていたのだ。
まだまだ謎多き火星である。
秋田書店「プレイコミック」1977年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「ストレンジャー(3)」から)