さるとびエッちゃん⑤-27 | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

《サラバ 月の伝説よ!》

アポロ11号が月面に着陸した頃のお話。


一人の青年が、その騒ぎのすきに時計を万引きしました。


その部品を使って、自分の好きな女性にそっくりなロボットを完成させようとしていたのです。


その青年は、月のクレーターのようなニキビに悩んで、その女性に声をかけられず、ロボットを作り出したのですが。


エッちゃんは、盗みの罪を問わないで、鏡を見るように言うのです。


ニキビは嘘のように消え、本物の彼女に声をかける勇気をもらった青年は、ロボットを放り出して出かけていきます。


悩みって、本人がいうほど大変じゃないのかもしれない。


とはいえ、ニキビが消えたからってうまくいくとは限らないと思うのだけれど(汗)。



平凡出版社「平凡」1969年8月号・初出。


(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「さるとびエッちゃん(5)」から)