《雪がふる》
エッちゃんの住む町にも、雪がふった。
エッちゃんは、東北の子だから早速スキーを楽しむのだが、目が見えない女の子に雪玉をぶつけて遊んでいるガキ大将たちを見かける。
女の子の雪のイメージを笑うガキ大将に、目が見えなくても雪のイメージを理解しているということを、教えてあげるエッちゃん。
都会の雪は、汚くてほんとの雪じゃないとエッちゃんはつぶやくのだけれど。
犬のブクは、その前に人間は大人になると心が汚くなっていくとかぼやいていたな(汗)。
東京パラリンピック期間中に読めるなんてね、ラッキーだ。
講談社「週刊少女フレンド」1971年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「さるとびエッちゃん(5)」から)